『図書館の魔女 烏の伝言』高田大介2017-05-20

今日のごはん待ち

今日のごはん待ち


『図書館の魔女 烏の伝言』高田大介(講談社)


5月20日

『図書館の魔女 烏の伝言(つてこと)』(高田大介)

家人いわく「読み始めれば、この世界に帰ってきたと感じる」

ぞわぞわするほど、感じるよ。


5月26日

『図書館の魔女 烏の伝言(つてこと)』をハードカバーで読んでしまった皆さん、こんばんは。ぼくはいま文庫で初めて読んでいます。11章 嘘の賭金 あたりです。全体像がつかめそうでつかめない靄のようなモヤモヤ感。皆さんはもう二度と楽しめないですね。同情いたします。では、港町へ戻ります。


5月26日

『図書館の魔女 烏の伝言(つてこと)』高田大介 読了。読み終わりし者たち、いかがお過ごしか。私は心に穴が空いたようだ。二度と初読叶わぬ慟哭の穴だが、無闇に暖かいのだ。それは最も弱い者たちの矜持を、大介殿が言の葉を丹念に積み重ね燃え上がらせた為でもあろう。心から礼を言う。うさぎ 拝


5月26日

追伸

前作からの朋輩には申すまでも無かろうが、先ずは本文より入られよ。文庫解説に砂粒程も異論は無いが読んでは物語の箍が破目られ些か興趣の削がれるやも知れず。さて台本知らずのまま歌舞伎役者の藝を愛でるうち逃げ回り太刀回る鼠小僧次郎吉と一心同体に相成ること、あ、間違い、ぬぁしぃ〜。


7月2日

#2017年上半期の本ベスト約10冊 ②

『部屋をめぐる旅』グザヴィエ・ド・メーストル
『図書館の魔女 烏の伝言』高田大介
『失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織』マシュー・サイド
『ジョン王』シェイクスピア
『思考の技法 直観ポンプと77の思考術』デネット


7月2日

もちろん、上半期のベストは『図書館の魔女 烏の伝言(つてごと)』。前作『図書館の魔女』から読んで、次回作に死ぬほど焦がれてくだされ。




『図書館の魔女 烏の伝言』高田大介(講談社)

『図書館の魔女』高田大介2016-10-02

いろいろ売り切れで、予定の半分は手に入らなかった、ブックフェア王の戦果です。

いろいろ売り切れで、予定の半分は手に入らなかった、ブックフェア王の戦果です。


『図書館の魔女』高田大介(講談社文庫)


9月5日

いまさらながら『図書館の魔女』の面白さに舌を巻いて巻き舌になってます。


9月6日

もっとも『図書館の魔女』の方が圧倒的に面白いので、『図書選択論の視界』はほたってますが。いま第二部突入。


9月25日

マツリカ様LOVE♥ キリヒトになっていぢめられたい♡


9月25日

三部終了。『図書館の魔女』(高田大介)、すごくない? このTLになんで絶賛のツイートが流れてこなかったのか。見逃してたのか。


9月27日

同じ下僕なら、おれはマツリカ様の下僕として働きたい。
プロジェクトマネージメント(の原型)とはこういうものだという教科書に「図書館の魔女」をどうぞ。


10月2日

『図書館の魔女』高田大介 読了。「一生のお願いだから読んでほしい。凄い小説なんだ」

異世界ものなのに古典は共通している。不可能事はほとんどない。ひとつだけ、ある種の翻訳の不可能性にはかなり危うく接近しているが、テーマと分かち難く、固有名詞が分節可能であることが物語に深く関わる。


10月2日

@muku138 こんにちは。この最後の二枚のシーンにはド肝を抜かれましたねー。マツリカ様もこの期間に変わってきたんだな、と思いました。この物語を、もう、初めてのようには読めないのがさみしいです。




『図書館の魔女』高田大介(講談社文庫)

『日入国常闇碑伝』詠坂雄二2014-05-25


『日入国常闇碑伝』詠坂雄二(講談社)


5月25日

「日入国常闇碑伝」読坂雄二 読了。伝奇でも詠坂は詠坂。書くこと、書き残すこととは何か。その異世界の闇を駆動する力は何か。凡百の作家なら言霊などを持ち出して図式化してみせるところを、ペンを刀や銃に持ち替え、ジャンル形式に忠実に突き詰め挙句自壊してみせる。僕が思うかっこいい作家代表。




『日入国常闇碑伝』詠坂雄二(講談社)

『本にだって雄と雌があります』小田雅久仁2013-02-17

ねむいにゃあ

ねむいにゃあ


『本にだって雄と雌があります』小田雅久仁(新潮社)


2月10日

げははげはは、今日は2666は中断して、「雄雌本」。「増大派」も面白くはあったが暗い表現がどうかと思っていたので、とてつもなく意外。


2月17日

やっぱりな! 「本にだって雄と雌があります」の正しい読み方は、老婆が大阪弁で「本に、だって雄と雌があります」と話す口調だ。(あと50ページ)


2月17日

「本にだって雄と雌があります」小田雅久仁 読了。傑作。(でも、Twitter文学賞にまにあったとしても投票はしなかったとは思う)




『本にだって雄と雌があります』小田雅久仁(新潮社)

『ピノッキオの冒険』カルロ・コッローディ2012-10-09


『ピノッキオの冒険』カルロ・コッローディ(大岡玲 訳 KADOKAWA)


9月25日

カルロ・コッロディーの「新訳 ピノッキオの冒険」を負けプレで注文。まずこっちから


10月9日

「ピノッキオの冒険」カルロ・コッローディ 読了。クーヴァーの「老ピノッキオ…」の準備として読んだんだけど、これは面白いですな。ほんの数日しか過ごしていないはずのジェペットじいさんに「よく言い聞かされた」などという表現が、訳者の大岡玲のいう如く一見矛盾しているのだが、(続)


10月9日

(続)実は「ボヴァリー夫人」冒頭の「私たち」と同様、深い謎を秘めて…はいないでしょうがw、まあ、どぐされでどうしようもないピノッキオが貧困の極限で盗人ネコの前足を食いちぎる凄まじいエピソードなど、非常に面白く読めるのでした。




『ピノッキオの冒険』カルロ・コッローディ(大岡玲 訳 KADOKAWA)

『カシオペアのプサイ』C.I.ドフォントネー2012-10-06

今日のガボとゴブ

今日のガボとゴブ


『カシオペアのプサイ』C.I.ドフォントネー(秋山和夫 訳 国書刊行会)


9月29日

昨今の海外文学まつりに逆行して、「カシオペアのΨ」ド・フォントネーなう。


10月3日

「カシオペアのΨ」が、望外なまでの面白さ。スター星という架空の星の自然や歴史や社会の奇想かと思いきや、凄まじい人間ドラマが。


10月6日

「カシオペアのΨ」、功利主義を称揚。


10月7日

「カシオペアのΨ」シャルルマーニュ.I.ドフォントネー読了。国書刊行会の世界幻想文学体系の一冊で在庫僅少。傑作なので急げ。スター星系のエイリアンたちの、絶滅に至るまでに過酷な伝染病と粛清の前半と、難民として衛星を流浪したのちに華麗に芸術と科学を開花させていく後半。(続)


10月6日

(続)その文藝の先端を垣間見せる戯曲や詩篇の数々。最後の「エリア」という作品内作品内作品は今の目から見ても芸術家小説として秀作。素晴らしい。




『カシオペアのプサイ』C.I.ドフォントネー(秋山和夫 訳 国書刊行会)

『我が影の声』ジョナサン・キャロル2012-08-20

今のゴブ(手前)とガボ(後ろ)

今のゴブ(手前)とガボ(後ろ)


『我が影の声』ジョナサン・キャロル(浅羽莢子 訳 東京創元社)


8月17日

「棒・数字・文字」「野生の蜜」「言語の基盤 脳・意味・進化・文法」…その他たぶん数冊、読中。そして「我らが影も声」読初。


8月17日

さっさと昼休みにならんかな。「我らの影の声」でワル兄貴が死ぬ寸前らしいところ。きっとこいつが影になって、お人よしの弟にとりついて、あんなことやこんなことが起きるんだよ!


8月18日

ジョナサン・キャロルを寝そべって読んでると二匹が代わりばんこに寄ってきてノドを鳴らして甘えるのです。そして今はお互いに濃厚に舐め合いっこしております。


8月20日

さあ、ついに「我が影の声」のクライマックスだけど、家に帰るまで我慢するのだ。


8月20日

ひっくりかえったー! あやうく座りションベン漏らしそうになった! いやでござる。夢に出るよこれ。うぎ。


8月20日

「我らが影の声」ジョナサン・キャロル読了。読み終わった瞬間、ゴブ(飼い猫)が寄ってきて、その顔が凄まじく邪悪に見えたのです。ゴブ、ごめん。で、この結末は自慢じゃないが薄々想像しておった。150頁あたりを読んでいて違和感があって80頁過ぎを読み返して、それから170頁の…。


8月20日

…明らかにポオの鴉の戯画化された表現に行き当たり、「最早ない」のリフレインを思い出せば、そこには…いやあー! やめてあげてー! こあいこあいよー! (ただ、あるドラマの決めシーンを想起して笑ってしまう日本人はきっといるので、ラストの翻訳をちょっと変えるといいかもしれないと思った)


8月20日

読了直後にネコ様の顔をみて「ひいー」と小さく叫んだことは内緒です。




『我が影の声』ジョナサン・キャロル(浅羽莢子 訳 東京創元社)

『空に浮かぶ子供』ジョナサン・キャロル2012-06-09

ケージの上でたれるネコ様

ケージの上でたれるネコ様


『空に浮かぶ子供』ジョナサン・キャロル (浅羽莢子 訳 東京創元社)


4月10日

だがしかし、次に読みべき「空に浮かぶ子供」も、ケツが浮くほど怖いという「我らが影の声」も品切れ。困った


6月6日

(ジョナさんの「空に浮かぶ子供」がフルスロットルで暴走気味なので心配になる)


6月9日

「空に浮かぶ子供」ジョナサン・キャロル読了。互いに互いを孕む天使と女とか、少しずつ進んでいく死者が残した短編とか、癌患者ばかりで構成された劇団とか、最初からとばしてるなぁと思ったら、後半一転して極めてまっとうな映画作り小説になる。芸術家の狂気を生き延びる道を与えよ!




『空に浮かぶ子供』ジョナサン・キャロル (浅羽莢子 訳 東京創元社)

『黒いカクテル』ジョナサン・キャロル2012-05-26

里親さんが決まりました

里親さんが決まりました


『黒いカクテル』ジョナサン・キャロル (浅羽莢子 訳 東京創元社)


5月21日

ジョナサン・キャロルの「黒いカクテル」なう。「あなたは死者に愛されている」がキャロルの精神を逆なでする怖さ、「フローリアン」が彼のスタイリッシュな切れ味、それぞれの特徴を代表するような短編で感じ入ってござる。


5月26日

「黒いカクテル」ジョナサン・キャロル読了。長編作家かと思ったら短編も極上。「フローリアン」の切ない切れのよさや「あなたは死者に愛されている」の底意地の悪い笑いがキャロルの表芸なら、「いっときの喝」の"家"に感情移入させるセンチメンタルが裏芸。でも表題作はちょっと無理筋かもw




『黒いカクテル』ジョナサン・キャロル (浅羽莢子 訳 東京創元社)

『炎の眠り』ジョナサン・キャロル2012-04-10


『炎の眠り』ジョナサン・キャロル (浅羽莢子 訳 東京創元社)


4月5日

「炎の眠り」なう。死ぬのは誰だ…。死亡フラグが立ちまくってるように見える…。


4月10日

「炎の眠り」ジョナサン・キャロル読了。これから読む者は、最後のページで、喉も裂けよとばかりに大笑いしながら冷や汗を流すがいい!


4月10日

だがしかし、次に読みべき「空に浮かぶ子供」も、ケツが浮くほど怖いという「我らが影の声」も品切れ。困った。


4月10日

あと老婆心ながら、ジョナサン・キャロルを3冊ほど読んで思ったのは、登場人物一覧がネタバレに近いということ。たいして多くないので見ないほうがよいよ。




『炎の眠り』ジョナサン・キャロル (浅羽莢子 訳 東京創元社)