『儀式』セース・ノーテボーム ― 2017-11-19
みごとなあごのせ
『儀式』セース・ノーテボーム(松永美穂 訳 論創社)
11月19日
『儀式』セース・ノーテボーム 読了。う~ん。二部まではよい。5、60年代の西洋精神の危機的なあれを、サルトル論じて時間通りに生きることであれする二部のターズ父を女たらしのインニが語る変な感じが。でもなー、おれ、ノーテボームの日本趣味でも三部のはダメ。滑稽さが微塵もない儀式はダメ。
11月9日
あと、E.M.チオラン『生まれることの短所について』、にはなんの言及もないので、普通にシオラン『生誕の災厄』っちゅう邦訳があるのを知らなかった(調べなかった?)のではないか疑惑。でもなー、いくらなんでもそれはないと思うけどなー。あれで三部入った瞬間に白けたからねー。
11月9日
ヨガと朝食が好きなんだよ、きっと。
11月9日
『儀式』の三部、ヨガも出るんどけどさあ、いや、この作品が80年に出てることを考えれば当時の理解よりは驚異的に咀嚼できてるとはいえ、あーた、肉体の感覚が消えたりしないわー。とにかく、このノーテボームはがっかりだ。
11月23日
ノーテボームはどうして英語かドイツ語からの重訳しか出ないのかなあ。日本語としておかしいわけではないけど、まあ、ねえ。
『ある子供』トーマス・ベルンハルト ― 2016-10-29
おやつ待ち
『ある子供』トーマス・ベルンハルト(今井 敦 訳 松籟社)
10月29日
『ある子供』トーマス・ベルンハルト 毒舌、もとい、読了。いや、毒舌罵倒成分は当社比30%くらい。祖父の魅力的な持ち上げぶりに対して、母親のステレオタイプな存在感とか、まあ、3歳からベルンハルトだったのか、お前は、という感じではあります。自転車小説のベスト30くらいには入る。
『座長ブルスコン』トーマス・ベルンハルト ― 2016-10-08
そそりたつゴブ
『座長ブルスコン』トーマス・ベルンハルト(池田 信雄 訳 論創社)
10月8日
『座長ブルスコン』トーマス・ベルンハルト 読了。戯曲。登場人物、6名。台詞の99.9%は自称国民俳優かつシェイクスピアやゲーテと肩を並べる天才作家で人口数百人の村を家族一座でドサ回りする座長ブルスコンの愚痴。他の登場人物の異様な非人間性が薄気味悪い。これは日本でもうけると思う。
『ヴォルテール、ただいま参上!』ハンス=ヨアヒム・シェートリヒ ― 2015-05-13
ゴブガボ遠近法
『ヴォルテール、ただいま参上!』ハンス=ヨアヒム・シェートリヒ(松永美穂 訳 新潮社)
5月12日
お察しの通り『ヴォルテール、ただいま参上!』を読んでいるのですが。どのあたりから面白くなるのであろうか。
5月13日
『ヴォルテール、ただいま参上!』ハンス=ヨアヒム・シェートリヒ 読了。タイトルが変。思い出したのは筒井康隆が自作『虚航船団』に言及して「作家であれば教科書程度の歴史を思い出しながら書くだけで面白くなる」というやつ。事実を書き連ねただけのように見えて繰り返しのギャグが冴え渡る傑作。
『ブルーノ・シュルツ全小説』 ― 2015-04-26
もう選挙はいいから遊べ
『シュルツ全小説』
ブルーノ・シュルツ(工藤幸雄 訳 平凡社)
12月13日
ボラーニョは年末年始。それまでは、まず生誕120年死後70年のブルーノ・シュルツ。けっこうしんどい思い出。
12月19日
ブルーノ・シュルツの何がしんどかったのか思い出したが、今なら楽しめる。(前回読んだのは、ゴンブロヴィッチ「コスモス」併録のやつ)
12月22日
シュルツの作品は、大上段に振りかぶって投げおろした剛球が、ホームベース上で渦を巻くように変化するナックルボール。
1月12日
「あまりにもロシア的な。」半分。
「ブラウン神父の無心」半分。
「2666」半分。
「自由論」半分。
「老ピノッキオ、ヴェネツィアに帰る」半分。
「ブルーノ・シュルツ全小説」半分。
おれはいったいなにをしてるのか。
2015年4月26日
「同じような」でくくるなら、ブルーノ・シュルツは「精神の底を探るゾンデ(探針)でなくては云々」とも言ってますし。 https://twitter.com/enonta/status/92308881587474433…
『サッカー審判員フェルティヒ氏の嘆き』トーマス・ブルスィヒ ― 2012-08-08
夏眠中
『サッカー審判員フェルティヒ氏の嘆き』トーマス・ブルスィヒ (粂川麻里生 訳 三修社)
8月2日
買ったよ! コルタサル「遊戯の終わり」「秘密の武器」 クノー「棒・数字・文字」 トーマス・ブルスィヒ「サッカー審判員フェルティヒ氏の嘆き」
8月7日
サッカー審判員に文句を云う、そんな私が「サッカー審判員フェルティヒ氏の嘆き」ブルスィヒ なう。
8月8日
「サッカー審判員フェルティヒ氏の嘆き」トーマス・ブルスィヒ読了。超一流サッカー審判員フェルティヒ氏が、ガソリンスタンドのツウぶった輩の批判や能無しのメディアに嘆くモノローグ小説という体裁で、スキンヘッドの名審判員コッリーナの「オリジナル」はムンクの「叫び」だとか無茶なお笑いを…
8月8日
…挟みながら、彼がなぜ裁判所から出てきたのか、なぜ彼は原告でかつ被告でもあるのか、それらが次第にわかってくると「審判員=神」であることの意味が絶妙に響いてくるのでした。「日本版へのあとがき」が、香川真司絶賛で笑えるw
1月25日
「サッカー審判員フェルティヒ氏の嘆き」 トーマス・ブルスィヒ 三修社 #tb候補作海外 超一流サッカー審判員フェルティヒ氏が、ツウぶった輩や能無しメディアに嘆くモノローグ小説という体裁。スキンヘッドの名審判員コッリーナの「オリジナル」はムンクの「叫び」だと無茶なお笑いも。
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