『中相撲殺人事件』小森健太朗2018-07-08

ごはん待ち

ごはん待ち


『中相撲殺人事件』小森健太朗(南雲堂)


7月8日

『中相撲殺人事件』小森健太朗 読了。まずね、表題作がないの。でも『中相撲事件』はあるの。そういう針の穴を通すような繊細さを無駄に消費するポトラッチ感?脱力感? 最終話の堂々たる論理の浪費感? ストーリーと理屈の説明に隷属すればするほど際立つ個性の登場人物たち? ある意味傑作?




『中相撲殺人事件』小森健太朗(南雲堂)

『小相撲殺人事件』小森健太朗2018-05-05

今年も笹団子がたくさん届きました

今年も笹団子がたくさん届きました


『小相撲殺人事件』小森健太朗(文春e-Books)


5月5日

『小相撲殺人事件』小森健太朗 読了。小さいw ミステリ史上最小のこじつけトリックかw 6月に出るという『中相撲殺人事件』でも御前山が活躍するんですね? いよいよ論理の迷宮へwww




『小相撲殺人事件』小森 健太朗(文春e-Books)

『龍の耳を君に』丸山 正樹2018-03-28

ラジオの音がうるさいですか

ラジオの音がうるさいですか


『龍の耳を君に デフ・ヴォイス新章』丸山 正樹(東京創元社)


3月28日

『龍の耳を君に デフ・ヴォイス新章』丸山正樹 読了。そうでしたか。場面緘黙で発達障害でも視覚優位のため日本手話をみるみる学習し…、というのは現実的にありえるのだろうかとそこだけひっかかっていたのですが。流石、前前作の『デフ・ヴォイス』同様、徹底的に現実に立って書かれていたのですね。


3月28日

連作で次第に底が抜けていく感じもいいのだけど、最初のエピソードの裁判での結末。テーマと固く結びついて、もはやぜったいに忘れない。日本手話という自然言語がありながら、今でも日本手話で教育している学校は日本に一校しかない現実への憤りと未来への願いを、静かな文体から感じたのでした。


3月28日

どうも恐縮です。
創作であっても無理な設定ではない、ということで安心しました。いや、私が安心してもどうかと思いますがw 正確であることが面白さの大きな武器になっていると思います。次回作、待ってます。 https://twitter.com/mamaruyama/status/978786598836879361




『龍の耳を君に デフ・ヴォイス新章』丸山 正樹(東京創元社)

『大相撲殺人事件』小森健太朗2017-08-02

外を見てるんじゃなくて、カーテン見てんだよね

外を見てるんじゃなくて、カーテン見てんだよね


『大相撲殺人事件』小森健太朗(文藝春秋)


8月2日

『大相撲殺人事件』小森健太朗 読了。大相撲を舞台にした本格ミステリ。「ジャパン……ビューティフル」と大学と間違えて相撲部屋に入門したカタカナ英語のマークが探偵役の連作短編集。『対戦力士連続殺人事件』では連日相手力士が『2666』のように箇条書きで死んでいき、不戦勝の勝ち名乗りを


8月2日

うけて14連勝に喜ぶマークたち。あるいは『女人禁制の密室』では誰にも思いつかなかった心理的密室トリック。常に想像の斜め下からカワズがけのような飛び道具を繰り出す電車の中では読めない本ランキング今年ナンバー1。奥泉光の解説も鋭い切れ味。続編のタイトルは本当なのか八百長なのか。




『大相撲殺人事件』小森健太朗(文藝春秋)

『T島事件』詠坂雄二2017-07-30

ゴブさん、はみ出てるよ…。

ゴブさん、はみ出てるよ…。


『T島事件 絶海の孤島でなぜ六人は死亡したのか』詠坂雄二(光文社)


7月30日

『T島事件〜絶海の孤島でなぜ六人は死亡したのか〜』読坂雄治 読了。

………あああああああああああああ、あ、あああああ。(これ前例ないと思うが。衝撃)

読んだ方、DMくださいw


7月30日

『T島事件〜絶海の孤島でなぜ六人は死亡したのか〜』詠坂雄二 読了。

………あああああああああああああ、あ、あああああ。(これ前例ないと思うが。衝撃)

読んだ方、DMくださいw

(先のツイートは漢字を二つも間違えたので消しました。わざとじゃないよw)




『T島事件 絶海の孤島でなぜ六人は死亡したのか』詠坂雄二(光文社)

『日時計』クリストファー・ランドン2015-07-01

トイレには入ってくれないのか

トイレには入ってくれないのか


『日時計』クリストファー・ランドン(丸谷才一 訳 東京創元社)


6月28日

ちなみに今読んでいるのは、『日時計』クリストファー・ランドン(丸谷才一訳)


7月1日

『日時計』クリストファー・ランドン 丸谷才一訳 読了。1972年再版の創元推理文庫 ¥200である。けっこう深刻なタイムリミットものであるにも関わらず、暑いから捜査は夕方からで昼は水浴びとか、殺されかけてるのに奥さんひとりでも夜遊びに出したり、50年代前半のイギリスですから(続)


7月1日

犯罪捜査版『ボートの三人男』って感じの長閑さが、しょっちゅう時間の無駄遣いを悔やんでいる主人公の独白とミスマッチでとても楽しいのでした。




『日時計』クリストファー・ランドン(丸谷才一 訳 東京創元社)

『駄作』ジェシー・ケラーマン2014-10-04

今日のガボ

今日のガボ


『駄作』ジェシー・ケラーマン(林香織 訳 早川書房)


9月29日

ケラーマンの「駄作」、まだ6割ほどですが、気が狂いそうです。


10月2日

「駄作」99章で私は泣いた。(泣いたことを後悔する予感)


10月4日

「駄作」ジェシー・ケラーマン 読了。これをサスペンススリラーとしては読んだひとは怒る、だろうなー。現代文学として読んだら冗長と言うだろうし、人間が描けてないとか破綻してるとか、そもそもナニコレ誰得?と。私はこういう何物にも比較し得ない馬鹿げたものが読みたかったのだ!ありがとう!


10月4日

補足。この作者は劇作が本職だそうで、まさに会話の旨さが際立って、地の文がしょっちゅうト書きになるのも楽しい。あと、章のタイトルで膝をついて苦痛にうめき声をあげるほど笑ったのは初めてに近い。


10月4日

だから先に章のタイトルを見ちゃダメよ。


10月4日

あとあれだ、読み終わった本の他人の感想にはほとんど興味がないのだが、これはあちこち見て回って、おまいらどこを読んでるんだ、あの刺青の有名な言葉の意味が分かるか? と訊かれて知らなかったら調べろ、そこキモだから! などとつっこんで楽しめるw


12月18日

「言葉をおぼえるしくみ 母語から外国語まで」今井むつみ・針生悦子
「言語における意味 意味論と語用論」アラン・クルーズ
「ナウ・ローディング」詠坂雄二
「駄作」ジェシー・ケラーマン
「ストーナー」ジョン・ウィリアムズ

#2014年の本ベスト約10冊 その二




『駄作』ジェシー・ケラーマン(林香織 訳 早川書房)

『ナウ・ローディング』詠坂雄二2014-09-12


『ナウ・ローディング』詠坂雄二(光文社)


9月12日

「ナウ・ローディング」詠坂雄二 読了。いちおう「インサート・コイン(ズ)」のシリーズ短篇集ですが、今回はゲーム全く知らなくても大丈夫なしかけあり。うまいなー。超弩級の傑作は「本作の登場人物はすべて」。エロゲームがテーマですが、その辺のノワールを軽々と超えた初めての恐怖。


9月12日

あ、あの不在の名探偵も出るよw


12月18日

「言葉をおぼえるしくみ 母語から外国語まで」今井むつみ・針生悦子
「言語における意味 意味論と語用論」アラン・クルーズ
「ナウ・ローディング」詠坂雄二
「駄作」ジェシー・ケラーマン
「ストーナー」ジョン・ウィリアムズ

#2014年の本ベスト約10冊 その二




『ナウ・ローディング』詠坂雄二(光文社)

『ネルーダ事件』ロベルト・アンプエロ2014-08-03

証明写真をつくった

証明写真をつくった


『ネルーダ事件』ロベルト・アンプエロ(宮崎真紀 訳 早川書房)


7月12日

そうか、読もう。 RT @yodamina 智恵子に対する高村光太郎も態度もひどいもんだと思ったが、ネルーダに比べたら大したことじゃないと思わせたのが『ネルーダ事件』を読んだ感想だった。今年読んだ本のベスト10に入るかも


7月31日

「ネルーダ事件」まだ1/3だが、詩人なんだからこのくらいの非常識さは当然だろう。だって詩人だよ? たった数行で何か表現して食っていこうとか本気で思ってるような人種だよ。しかしまったくむかつく爺ですなw


8月1日

もう寝るーだ。


8月3日

「ネルーダ事件」ロベルト・アンプ 読了。9.11(ピノチェトの方)に向かって大盛り上がりの終盤、ネルーダの大人気ぶりが、なんとなく笑える。ロスといいウェルズといい、下半身がだらしない作家ほど政治的な気もします。マルケスとミゲル・リティンの「戒厳令下チリ潜入記」と併せて。




『ネルーダ事件』ロベルト・アンプエロ(宮崎 真紀 訳 早川書房)

『機械探偵クリク・ロボット』ピエール・アンリ・カミ2014-03-13


『機械探偵クリク・ロボット』ピエール・アンリ・カミ(高野優 訳 早川書房)


3月13日

「機械探偵クリク・ロボット」ピエール・アンリ・カミ 読了。探偵は発明者のアルキメデス博士じゃね?とか、クリクは暗号製造機で謎を増やしてるだけじゃね?とか、フランス人、喋りすぎじゃね?とか、そういったツッコミで楽しく読むと、ああ、こういうところからウリポが生まれたんだなあと思う。




『機械探偵クリク・ロボット』ピエール・アンリ・カミ(高野優 訳 早川書房)