『ワーキングメモリ』A.バドリー ― 2016-04-05

今日のこたつ猫(単体)
『ワーキングメモリ』A.バドリー(井関龍太、齊藤智、川﨑惠里子 訳 誠信書房)
3月13日
メモ7
『認知科学への招待』『認知科学への招待2』研究社
はじめての言語獲得――普遍文法に基づくアプローチ 岩波
ワーキングメモリ 思考と行為の心理学的基盤 A.バドリー
統語意味論 上山あゆみ
3月13日
文章か私の頭のどっちかが悪いとのめり込めない。例えばいま読んでるアラン・バドリー『ワーキングメモリ』の10ページ。
3月13日
「記憶スパンは痕跡が薄れる速度と項目をリハーサルできるスピードというという2つの要因によって設定されると仮定される。短い単語ほどすばやくリハーサルできて大きいスパンを生み、すばやくリハーサルする被験者は長いスパンを持つ傾向にある。」
3月13日
言いたいことはなんとなく分かりそうだけど、「大きいスパン」と「長いスパン」って違うの? これって単に、同じ人でも短い単語ならすばやく繰り返せるから長く記憶できて、同じ単語でもすばやく繰り返せるひとほど長く記憶できる、ってことじゃないの?
といったことで記憶が阻害されるの。
3月14日
原文 Memory span is thus assumed to be set by two factors – the rate at which the trace fades, and the speed at which items can be rehearsed.
3月14日
Shorter words can be rehearsed more rapidly leading to a greater span, and subjects who rehearse rapidly tend to have longer spans .
3月14日
英語はようわからんが、その後を読んでいると、どうやら「大きなスパン」とは記憶の時間的なスパンの大きさで、「長いスパン」とは記憶できる数字の桁数や単語の長さのスパンを指しているらしいですだ。らしいですだ?
3月14日
The process of rehearsal was assumed to be reflected in the word length effect.
3月14日
Immediate memory for sequences of words declined as the words became longer, with a sequence of five short words
3月14日
such as wit, sum, pad, beg, top being correctly recalled on 90 per cent of trials, compared to around 50 per cent
3月14日
or a polysyllabic sequence such as university, refrigerator, hippopotamus, tuberculosis, auditorium(Baddeley et al. 1975).
3月14日
This result was consistent with the assumption of a fading trace, coupled with a rehearsal process that operates in real time.
3月14日
ここでは語長で記憶スパンが云々とあり、数ページ後にはチャンクの長さのようなワーキングメモリスパンというのが出てくるんです。どうもこの「スパン」が曖昧で、困っているのでした。
3月14日
ありがとうございます。ここの解釈は最初のでたぶん良さそうで安心しました。しかしなんとも読みづらいものを買ってしまったものですだ。内容はとても興味深いのですが。
3月16日
『ワーキングメモリ』を電車の中で読んでて、単語の羅列を短時間で記憶して再生するテスト中に単純音を繰り返し聞かせるタッピングの影響、というくだりにさしかかったところで、隣に座ってる男が大音量で繰り返し鼻をすすりだし、タッピングは短期記憶を阻害して人を短気にすることが証明されました。
3月26日
『ちはやふる』(競技かるた)を複数成分ワーキングメモリでモデリングしたら面白いと思うけど、どこかにあるでしょうか。
詠まれた札を全部記憶して、二字決まりが一字決まりになるとか、視空間スケッチパッド上の札の配置と音韻ループを直結するとか、前の試合の順向干渉とか、全てがあるとお思う。
4月5日
『ワーキングメモリ 思考と行為の心理学的基盤』アラン・バドリー(訳:井関龍太・齊藤智・川崎惠里子 誠信書房)
ぼくぐらいでも知識レベルでないと難しい。そしてぼくはど素人なので、つまり下記紹介に興味があれば誰でも大興奮間違いなし。
http://www.seishinshobo.co.jp/book/b100042.hml…
4月5日
『ちはやふる』(競技かるた)を複数成分ワーキングメモリでモデリングしたら面白いと思うけど、どこかにあるでしょうか。
詠まれた札を全部記憶して、二字決まりが一字決まりになるとか、視空間スケッチパッド上の札の配置と音韻ループを直結するとか、前の試合の順向干渉とか、全てがあるとお思う。
4月5日
ドゥアンヌらのグローバル・ワークスペース脳神経イメージングが、バドリー先生の複数成分ワーキングメモリのエピソードバッファの「意識性」を裏打ちし、バドリーモデルを神経イメージングでさらに発展させて、ドゥアンヌの『意識と脳』ではグローバル・ニューロラル・ワークスペースを展開している。
4月5日
ドゥアンヌの「意識と脳」も面白いのでおすすめ。
2017年10月16日
あ、そうそう、アラン・バドリーの邦訳版『ワーキングメモリ』は1983年版ではなく、2007年版ですので、重版かかったら文献リストの修正を。
『素晴らしきソリボ』パトリック・シャモワゾー ― 2016-04-13

今日の犬(マドリードより)
『素晴らしきソリボ』パトリック・シャモワゾー(関口涼子、パトリック・オノレ 訳
河出書房新社)
4月13日
『素晴らしきソリボ』パトリック・シャモワゾー(関口凉子/パトリック・オノレ 訳)読了。
120点満点で100点の翻訳作品だあわ、だあわ、20点はどこに行った?
とけた!
溶けた解けた、ソリボの口上でござんすが、何もなくなったのかいな、否かいかな?
否!
20点の中にこそ!
応!
『俳優・亀岡拓次』戌井昭人 ― 2016-04-15

ごはん待ち
『俳優・亀岡拓次』戌井昭人(上岡 伸雄 訳 文春文庫)
4月15日
『俳優・亀岡拓次』戌井昭人 読了。『吐瀉怪優 山形』が最高。三シーン全てで吐瀉したミラクル俳優w 『砂漠の方へ モロッコ』のラクダ引きもオリジナルを超えた感動。なにもわからない、素晴らしい。作中映画「ロスト・イン・トランポリン」www トランポリンのしすぎで胃下垂になった少女w
『叛逆航路』アン・レッキー ― 2016-04-24

今日のガボとゴブ
『叛逆航路 ラドチ戦史』アン・レッキー(赤尾秀子 訳 東京創元社)
4月24日
『叛逆航路 ラドチ戦史』アン・レッキー 読了。
『スター・レッド』『銀の三角』『マージナル』、あのあたりの萩尾望都さまをぜったいにアン・レッキーは読んでいる。このカシオミニを賭けてもいい。
『サミュエル・ジョンソンが怒っている』リディア・デイヴィス ― 2016-04-29

13時間ぶりにメシを喰う獣たち。
『サミュエル・ジョンソンが怒っている』リディア・デイヴィス(岸本佐知子 訳 作品社)
4月29日
『サミュエル・ジョンソンが怒っている』リディア・デイヴィス(岸本佐知子訳)読了。『ほとんど記憶のない女』では短いやつにやられたが、こっちは長めのやつもいい。『北の国で』『ボイラー』『甲状腺日記』『マリー・キュリー、すばらしく名誉ある女性』、老いや死や病の奇妙な表現が堪える。
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