『ダーウィンの危険な思想』ポダニエル・C・デネット2018-12-10

デジカメテスト中。夕景モードのこたつ猫

デジカメテスト中。夕景モードのこたつ猫


『ダーウィンの危険な思想 -生命の意味と進化-』ポダニエル・C・デネット (山口 泰司、大崎 博、斎藤 孝、石川 幹人、久保田 俊彦 訳 青土社)


5月14日

んで、あんまり頭にきたので、ポイントつかないけどYBCではいつも置いていない、デネットの『ダーウィンの危険な思想』を丸善でぽーんと買ってきたのよ。「デネット、面白いよ」とこないだのツイートしながら、この主著を読んでないのもまあ無責任だし、そもそも読みたいから。


11月13日

第2章まで終わったが、あんまり目新しいことがない。前提の確認を入念にやってるんであろう。しかし、大陸系の悪意の文章に比べて実に読みやすい。


11月15日

「歴史的不可能性では、単に取り逃した機会が問題になっているだけである。私たちの多くがバリー・ゴールドウォーター大統領誕生の可能性について心配する時期があったが、実際にはそれは起こらないで、1964年以後は、それが起こりそうもない見込みが長く続いて私たちを安心させてくれた」 半世紀で…


12月4日

やっと、第三部。グールドをやっつけて返す刀でチョムスキーを袈裟切り中。


12月10日

『ダーウィンの危険な思想 生命の意味と進化』ダニエル・C・デネット 読了。訳者あとがきがぐしゃぐしゃだった。徳性を論じた最終盤以外は極めてまっとうなデネット。時代的に二重過程モデルが出てくるのはこのあとか。私はどうしてもデネットの動物と人間をジーンで繋ぎミームで分断する手口に眉唾。


12月10日

この本だけでは、ミームはなんて使い勝手のいい万能酸だろう、としか読めない。




『ダーウィンの危険な思想 -生命の意味と進化-』ポダニエル・C・デネット (山口 泰司、大崎 博、斎藤 孝、石川 幹人、久保田 俊彦 訳 青土社)

『わたしたちが火の中で失くしたもの』マリアーナ・エンリケス2018-12-17

とつぜんですが、いまうちにあった安藤哲行先生翻訳作品。

とつぜんですが、いまうちにあった安藤哲行先生翻訳作品。


『わたしたちが火の中で失くしたもの』マリアーナ・エンリケス (安藤 哲行 訳 河出書房新社)


12月17日

『わたしたちが火の中で失くしたもの』マリアーナ・エンリケス(安藤哲行=訳) 読了

そもそも幽霊が出たりするゴシック苦手なんだよね。でるぞーでるぞーと脅かしておいてなにもでない恐怖の方が好み。でもこの出まくる短編集には参りました。コルタサルとの類似も解説他に書かれてますが、


12月17日

コルタサルが日常に裂け目を作ってみせるなら、エンリケスはすでに裂けている現実の皮膚に優しく辛子を塗りつけて不意に指を押し込んで膿みを出す感じ。解説にあるとおり、ヘンリー・ジェイムズ、シャーリイ・ジャクソン、スティーブン・キング、もちろんコルタサルなどに心当たりのある人は是非。


12月17日

こちらが、訳者の安藤哲行さんのブログ。

http://shoraisha.com/main/ando/20161230.html…

今年の日本翻訳大賞の対象だから、読み逃しなく。




『わたしたちが火の中で失くしたもの』マリアーナ・エンリケス (安藤 哲行 訳 河出書房新社)

『原因』トーマス・ベルンハルト2018-12-20

ブエノスアイレスで買った外文作家名文スケジュール帳2019

ブエノスアイレスで買った外文作家名文スケジュール帳2019


『原因 一つの示唆』トーマス・ベルンハルト(今井 敦 訳 松籟社)


12月20日

『原因 一つの示唆』トーマス・ベルンハルト(今井敦=訳) 読了。ここにあるのは故郷に対する憎悪、あるいは怒り、または憎悪と怒りであり、なぜなら故郷には憎しみと憤怒しか教わることがなかったのであるから、全ては作者の罵倒と蔑視、言い換えれば故郷を見るに抜きがたい悪口と雑言なのである。


12月20日

ところで、このベルンハルト自伝五部作、進捗はいかがでしょうか? そろそろ、この『原因』から丸一年ですが。




『原因 一つの示唆』トーマス・ベルンハルト(今井 敦 訳 松籟社)

『冬の日誌』ポール・オースター2018-12-27

アルゼンチンみやげ

アルゼンチンみやげ


『冬の日誌』ポール・オースター(柴田 元幸 訳 新潮社)


12月20日

オースターの『冬の日誌』を、ベルンハルトに続けて読むこと。底抜けに明るい解毒剤。


12月20日

「物心ついてからずっと、君は進んで恋愛の奴隷であり続けてきた。(…)そしていまもやっぱり恋の虜だ。」

それはよござんした。


12月27日

『冬の日誌』ポール・オースター 読了。よい。(おやすみなさい)


12月27日

どこがいい、と言われても難しいんだけど、とにかく現在70がらみの都会育ち中産階級出のアメリカ人男性にいかにも刻まれていそうな肉体的記憶が、薄っぺらい饒舌と詩的な華やかさと頑固で短気なエピソードとが巧妙に重なり合って、ああ、歳をとるとはこういうことかと思う、


6月27日

か! なんじゃわりゃ、60過ぎてシリとイチャイチャしてんじゃねーよ! などとも思う、実に無防備な自伝なのでした。




『冬の日誌』ポール・オースター(柴田 元幸 訳 新潮社)

2018年の本ベスト約10冊2018-12-28

ごはん、おくれよ〜。ごはん〜

ごはん、おくれよ〜。ごはん〜


12月28日

『消費資本主義!』ジェフリー・ミラー
『反共感論 社会はいかに判断を誤るか』ポール・ブルーム
『知ってるつもり 無知の科学』スティーブン・スローマン&フィリップ・ファーンバック
『公共図書館の冒険 未来につながるヒストリー』柳与志夫・田村俊作 編


12月28日

帳簿の世界史』ジェイコブ・ソール
『こわいもの知らずの病理学講義』仲野徹
『異常探偵 宇宙船』前田史郎
『メンタル・コーパス ―母語話者の頭の中には何があるのか』ジョン・R・テイラー


12月28日

『ゲノムで社会の謎を解く 教育・所得格差から人種問題、国家の盛衰まで』ダルトン・コンリー&ジェイソン・フレッチャー
『給料をあげてもらうために上司に近づく技術と方法』ジョルジュ・ペレック
『原因 一つの示唆』トーマス・ベルンハルト


2019年1月1日

2018年は60冊前後の模様。読み過ぎた。もう少しセーブしよう。