『わたしたちが火の中で失くしたもの』マリアーナ・エンリケス ― 2018-12-17
とつぜんですが、いまうちにあった安藤哲行先生翻訳作品。
『わたしたちが火の中で失くしたもの』マリアーナ・エンリケス (安藤 哲行 訳 河出書房新社)
12月17日
『わたしたちが火の中で失くしたもの』マリアーナ・エンリケス(安藤哲行=訳) 読了。
そもそも幽霊が出たりするゴシック苦手なんだよね。でるぞーでるぞーと脅かしておいてなにもでない恐怖の方が好み。でもこの出まくる短編集には参りました。コルタサルとの類似も解説他に書かれてますが、
12月17日
コルタサルが日常に裂け目を作ってみせるなら、エンリケスはすでに裂けている現実の皮膚に優しく辛子を塗りつけて不意に指を押し込んで膿みを出す感じ。解説にあるとおり、ヘンリー・ジェイムズ、シャーリイ・ジャクソン、スティーブン・キング、もちろんコルタサルなどに心当たりのある人は是非。
12月17日
こちらが、訳者の安藤哲行さんのブログ。
http://shoraisha.com/main/ando/20161230.html…
今年の日本翻訳大賞の対象だから、読み逃しなく。
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