『冬の日誌』ポール・オースター2018-12-27

アルゼンチンみやげ

アルゼンチンみやげ


『冬の日誌』ポール・オースター(柴田 元幸 訳 新潮社)


12月20日

オースターの『冬の日誌』を、ベルンハルトに続けて読むこと。底抜けに明るい解毒剤。


12月20日

「物心ついてからずっと、君は進んで恋愛の奴隷であり続けてきた。(…)そしていまもやっぱり恋の虜だ。」

それはよござんした。


12月27日

『冬の日誌』ポール・オースター 読了。よい。(おやすみなさい)


12月27日

どこがいい、と言われても難しいんだけど、とにかく現在70がらみの都会育ち中産階級出のアメリカ人男性にいかにも刻まれていそうな肉体的記憶が、薄っぺらい饒舌と詩的な華やかさと頑固で短気なエピソードとが巧妙に重なり合って、ああ、歳をとるとはこういうことかと思う、


6月27日

か! なんじゃわりゃ、60過ぎてシリとイチャイチャしてんじゃねーよ! などとも思う、実に無防備な自伝なのでした。




『冬の日誌』ポール・オースター(柴田 元幸 訳 新潮社)