『淵の王』舞城王太郎 ― 2015-08-01
アイルランドのジョイスセンターから取り寄せました
『淵の王』舞城王太郎(新潮社)
7月28日
舞城王太郎『淵の王』なう。最終章。オレもうちびりそう。
8月1日
『淵の王』舞城王太郎 読了。会話が旨いねー。耳が抜群にいいんでしょうな。あと、ホラーってもえらくグロいのは一箇所だけで、眼窩セックス連発みたいなのはないので大丈夫。で、あの語り手以外で名前のないたった一人の男はわし舞城だと思うのよね。モクモクしてるのは誰の心? 読者?作者?
8月2日
新潮社文芸部さんにリツイートとしてもらえなかった『淵の王』感想が悲しい。面白い!傑作!と言わねばイカンのかな。(と日記には書いておこう)
1月30日
舞城王太郎『淵の王』(新潮社) #jtb6
会話が旨いねー。耳が抜群にいいのか。ホラーってもえらくグロいのは一箇所だけで、眼窩セックス連発みたいなのはないので大丈夫。で、あの語り手以外で名前のないたった一人の男は舞城だと思うのよね。モクモクしてるのは誰の心? 読者? 作者?
『本を読むときに何が起きているのか』ピーター・メンデルサンド ― 2015-08-02
警察の似顔絵ソフトが描いたアンナ・カレーニナ
『本を読むときに何が起きているのか』ピーター・メンデルサンド(細谷由依子 訳 フィルムアート社)
8月2日
『本を読むときに何が起きているのか』ピーター・メンデルサンド 読了。エッセイだよね。筆者は本を読んで嗅覚を再現できないらしいが、実際と想像上の匂いを混同しないようにだと知り合いの脳神経学者が推測するのは面白かったが。
8月2日
途中から「想像」の意味が「映像」から「リアルなものを思い浮かべること」にずれてきて、散漫な感じ。題材は面白いんだが、きっと彼の装丁のファンなら楽しめるのであろう。
8月2日
@unyue そうそう、絵が映像的なものを論じてんのかと思ったら全然関係なかったのでした。
『月世界小説』牧野修 ― 2015-08-07
今日の暑中お見舞い
『月世界小説』牧野修 (早川書房)
8月7日
そう言えば『月世界小説』牧野修 読了。
8月13日
RT うちの小3生が持っていた読書感想文のテンプレ。今日の昼間に採点していた一般教養の授業の答案(文学部の学生はほとんどいない)の中に、このテンプレで書いたような文章はかなり多かったような気がする。「読書感想文」の呪縛恐るべし。。 https://pic.twitter.com/BlTyBxRmFR
8月13日
ぼくは『月世界小説』という本を読みました。この本を選んだのは、この本がSF好きで大評判だったからです。この本は、菱屋修介が主人公の物語です。菱屋修介は、ヒッシャー・シュスケッ卜な人です。
8月13日
そして、ヒッシャー・シュスケットは、菱屋修介が特異点だったおかげで散々な目にあい死ぬ思いをします。ぼくがこの本を読んで、いちばん心に残ったところは、本名ハットラレ半蔵がひっくり返っちゃったでござるところです。ぼくはこの部分を読んで、ひっくり返っちゃったでござると思いました。
8月13日
なぜならぼくにも、本名ハットラレ半蔵と同じような体験をしたことがあり、その時にひっくり返っちゃったでござるをしたからです。ぼくはこの本から、サピア=ウォーフの言語相対論の極地はこのような物語になるということを学びました。
8月13日
これから、もっと現代認知言語学に裏打ちされながらもそんな言語を稼働させる遺伝子という神を狩る続編を読みたいと思います。
『透明の棋士』北野新太 ― 2015-08-07
暑いね
『透明の棋士』北野新太(ミシマ社)
8月7日
『透明の棋士』北野新太 読了。この北野さん、面白い文章を書く。棋界の伝統的に思い入れたっぷりの地の文に、「透明な」棋士の言葉が散りばめられて、将棋を知らないひとの方が楽しめそうだ。
『ハグルマ』北野勇作 ― 2015-08-10
今日は、もふ曜日だよ
『ハグルマ』北野勇作(角川書店)
8月10日
『ハグルマ』北野勇作 読了。率直に言って難しい。もはやストーリーを粉々にした断片が、歯車やバネになって散らばっている。怖いのはここまで思い切って削った作者の執念ではないかと。kindleで買いました。
『わが祖国 ユーゴスラヴィア』ルイス・アダミック ― 2015-08-15
怠惰なY字バランス
『わが祖国 ユーゴスラヴィア』ルイス・アダミック(田原 正三 訳)
8月15日
と思ったが、家人が大絶賛するので、『わが祖国 ユーゴスラヴィア』ルイス・アダミック を読もう。
8月25日
『わが祖国 ユーゴスラヴィアの人々』ルイス・アダミック 読了。14歳で当時オーストリアだったスロヴェニアからアメリカに渡り、19年後の1932年、作家となってユーゴスラヴィアに帰郷したアダミックの見聞録。6つの民族がセルビア・アレクサンダル王の圧政下で貧困に苦しみながらも、
8月25日
誇り高く生きる様を美しく描く…。しかし、作者は信じられないほどの慧眼で王の失脚と第二次大戦への暗い予言を徐々に織り込んでいき、読者を否応なく歴史に立会わせる。しかもこの邦訳が1990年。さらにその後の内戦を知る者にはコソボが血に染まり、美しい民族の誇りの凄惨さで胸が痛むのです。
『わが祖国 ユーゴスラヴィア』ルイス・アダミック(田原 正三 訳)
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