『嘔吐』J‐P・サルトル2018-05-12

嘔吐ならまかせろ

嘔吐ならまかせろ


『嘔吐』J‐P・サルトル(鈴木 道彦 訳 人文書院)


4月29日

いい天気なので『嘔吐』を読もう。


5月4日

サルトルの『嘔吐』でゴールデンウィークが終わりそうなぼくが言うのもなんですが、こういうのを若い衆に読ませるのは、常に最初から始める哲学のいちばんたちの悪い影響を与えそうで、ぼくが司書ならもう少し科学的(論理的)なものも同時に混ぜますね。


5月12日

『嘔吐』サルトル(鈴木道彦訳) 読了

以前、外国文学オールタイムベスト30選んだときには入ったんだけど、なんだね、こうして20年ぶりくらいに新訳で読み返してみると、うーん、傑作だわ。まあ、他のサーさまのは大概挫折してるので、流行りの挫折本を量産してるひとだが。


5月12日

サルトルの戯曲や短編はすごいのばかりだけど(『エロストラート』でぼくは道を踏み外した)、『嘔吐』がやっぱイチオシ。独学者の変人ぶりとかアニーの変人ぶりとかロカンタンの変人ぶりとか、寒空にベンチに座ってるおじさんの変人ぶりとか、…と書いてきて、まあ、ロカンタン、友だちいないなー、


5月12日

サルトルの戯曲や短編はすごいのばかりだけど(『エロストラート』でぼくは道を踏み外した)、『嘔吐』がやっぱイチオシ。独学者の変人ぶりとかアニーの変人ぶりとかロカンタンの変人ぶりとか、寒空にベンチに座ってるおじさんの変人ぶりとか、…と書いてきて、まあ、ロカンタン、友だちいないなー、


5月12日

そこがいいところだ。ひとりならいいけどふたり作ると地獄だし。そもそも、ひとりでいても目に入る物すべてが「うるさい」と感じて、そう感じている自分の声もうるさかった若い頃はもう、これ、おれの話だと思ったもんね。いつの間にかあまり感じなくなったなあ、と思ったら、最近またぶり返して、


5月12日

これゃ、やばい病気かもとも思うが、もう、未来に投企しようにも、未来から投棄されてるし、ああ、そんなだからまたこんな精神状態なのか、とか人生の終わりにさしかかっても、グチグチ考えてしまうひとは、まあ、諦めるしかないか。


5月12日

それはともかく、若い衆は、この厨二病じみた小説みたいなものを読んで、そのまま大陸哲学にいくと、たぶん、知性の無駄遣いになるので、大陸型ではない哲学や科学思想も合わせて読んでみてくだされ。デネットとかドーキンスとか面白いから。間違っても、文章や論理展開が難解だから


5月12日

これはきっとすごい思想なのだ、などと思わないように。たんに面白がって読むならいいけど。哲学も思想も論理的な論理と反証可能性がなければたんなる宗教なのでね。けっこう人生無駄遣いしたぼくからの遺言です。




『嘔吐』J‐P・サルトル(鈴木 道彦 訳 人文書院)