『ウールフ、黒い湖』ヘラ・S・ハーセ ― 2018-09-09
スリランカ料理イベントへ行きました
『ウールフ、黒い湖』ヘラ・S・ハーセ (國森 由美子訳 作品社)
9月9日
『ウールフ、黒い湖』ヘラ・S・ハーセ 國森由美子訳 作品社 読了。
はやく、ハーセ作品集刊行していただきたい。もちろん國森さんの翻訳で。
9月9日
「ウールフは、ぼくの友だちだった。」
旧オランダ領東インド(インドネシア)で、兄弟のように育ったウールフとぼく。ぼくは友だちのなにを知っていたのか。
伝統的な美しい筆致と、とても1948年に発表されたとは思えない現代性をもつ、体感がとても長い中編小説。著者あとがきと訳者解説もお得。
9月9日
失われた植民地を故郷とする作家の70年も前の作品が現代にも力を持つのは、全てのひとの幼い頃の記憶が、主人であるはずの自分から独立していく植民地のようなものであるからなのかもしれない。
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