『いい女vs.いい女』木下古栗2012-01-02


『いい女vs.いい女』木下古栗 (講談社)


1月2日

今年の読み初めは、木下古栗 「いい女vs.いい女」 冒頭「本屋大将」で腰が抜け、二本目「教師BIN☆BIN★竿物語」でいろいろ抜けました。脱臼すさまじい言葉の三節棍。戸梶圭太発見依頼の衝撃。


1月2日

今年の読み初めは、木下古栗 「いい女vs.いい女」 冒頭「本屋大将」で腰が抜け、二本目「教師BIN☆BIN★竿物語」でいろいろ抜け、いま、表題作で魂が抜けていってますなう…。


1月2日

(TL読んで、自分の言語感覚や論理性をリセットしないとあたまがおかしくなりそう。「いい女vs.いい女」)


1月3日

「いい女vs.いい女」木下古栗 (講談社)読了。「本の雑誌」で岸本佐知子さんと若島正先生が「2011年の3冊」にあげて絶賛してたので読んでみた。…俺はね、もうね、100円ショップとかね、Vネックとかね、そんなのを冷静にね、見れない身体になったのね。超絶傑作ですがお薦めしない。


1月3日

傑作 => 怪作


1月3日

文章がおかしい。つながってない。小説作法をSATSUGAIしてみせる小説はいっぱいあるけどね、もうね、文章レベルで変で、変な文章が引っ込みつかずに居すわったまま物語が変になって、延々と語った挙句、平気な顔で「さて、本題に入ろう」って今までのはなんだったんだ、ゴルァ!




『いい女vs.いい女』木下古栗 (講談社)

『都市と都市』チャイナ・ミエヴィル2012-01-14

ちゃんと台北だという証拠写真

台北に行きました。ちゃんと台北だという証拠写真


『都市と都市』チャイナ・ミエヴィル (日暮雅通 訳 早川書房)


1月3日

昭和87年の2作目は「都市と都市」。いろいろコンディション的なナニもありましてクノーはまだ。


1月4日

「都市と都市」まだ80頁だけど、この無理スジがゾクゾクするほど好きw 見なければ見てはいけないものなのか判断できないというそもそもの矛盾をどうにかして法として成立させた世界設定。


1月10日

「都市と都市」は、ミステリとSFという同じ物語が分裂して同じパイの上で重なり合って存在していて、互いに見えていながら「これはSF(ミステリ)」と思い込んでいるうちに、チャイナ・ミエヴィルという「ブリーチ」が現れて古代の物語を復活させるというお話ではありません。(まだ半分なう)


1月11日

「都市と都市」の[見ない]という感覚は、わかりやすい例だと広島のヤクザに対する一般市民。一本道の進行方向に「あ、いるな〜」と思った瞬間、視線は彼の後ろに焦点があい、でも肩がぶつからないようにさりげなく端の方に移動していく、ということを生まれた時から叩き込まれる、という感じ。


1月11日

「都市と都市」の[見ない]という感覚の説明にエッシャーの騙し絵をあげている書評があったら、安易すぎると思う。というか、そろそろブリーチだよ。(ラストシーンは、あのクロスハッチであいつとあいつが目を合わせずに語り合う、そんな感じと予想)


1月13日

「都市と都市」、なんだかへんな方向へ…。これじゃ…。


1月14日

さて、チャイナ・ミエヴィルの「都市と都市」読了だが…。巻末、ミエヴィルのインタビュウから【…事件の解決は一種の悲劇だといってもいい】を引用して感想と変えさせていただきます。(きっと続編書くよなあ)


1月14日

(見えない)権力と監視、みたいなテーマで繋がってそうな感じがあるっつうか。 RT @mikechatoran @march_hare_bro えっ、『都市と都市』と『監獄の誕生』ってつながるんですか?




『都市と都市』チャイナ・ミエヴィル (日暮雅通 訳 早川書房)

『迷宮警視正』戸梶圭太2012-01-15


『迷宮警視正』戸梶圭太 (徳間書店)


1月15日

はっ! 気がついたらなぜか「迷宮警視正」読んでるなう…。


1月17日

「迷宮警視正」戸梶圭太 (徳間文庫) 読了。傑作だよ! トカジのキャラクターを安くて薄っぺらな一円野郎ばかりだと勘違いしているひとは、これから読むとよい。薄っぺらいキャラクターが何層にも何層にも積み重なったまるでミルフィーユのような人格たち。不可解の極致。次回は古矢に活躍に期待。




『迷宮警視正』戸梶圭太 (徳間書店)

『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』ジョナサン・サフラン・フォア2012-01-29

なんとか冬を越せそうなノラたち。

なんとか冬を越せそうなノラたち。


『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』ジョナサン・サフラン・フォア (近藤隆文 訳 NHK出版)


2011年9月30日

ジョナサン・サフラン・フォア『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』の評され方が、「どういっていいかわからない」「手が止まる」「とにかくよむとよい」など言葉にできない戸惑い満載で、どうにもこうにも気になるよ。


1月21日

うっかり、「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」を読み始めて、また父親探しかよ、などとと悪態つきながら本を閉じられない。


1月25日

「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」息がつまるな。おじいちゃんとおばあちゃんの方ね。レベッカ・ブラウンの「私たちがやったこと」を思い出す。


1月26日

弟子かどうかは知らんけど、ジョナサン・サフラン・フォアの文体は、かなりヴォネガットくさい。「それはそうと」とか。


1月27日

でも読んでるのはまだジョナサン・サフラン・フォア。電車の中で思わず泣きそうになったのは、ハロウィンでお化けの格好をした女の子がやって来たときのおばあちゃんの対応。「トリック オワ トリート!」に何をすればよいか分からず…。


1月29日

「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」ジョナサン・サフラン・フォア NHK出版読了
ぼくは失われた父親の世代で息子も(娘も)なく父も既に亡くしている。 それはそれとして。
アメリカはいつまでたっても失った父親を探しているが、見つからない


6月9日

試し書き…「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」を思い出す。とても上手に使われていた。




『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』 ジョナサン・サフラン・フォア(近藤隆文 訳 NHK出版)