2011年ベスト102011-12-15


2011年ベスト10


12月15日
今年の今のところのベスト11
「ポータブル文学小史」

「ミステリウム」
「煙滅」
「ダールグレン」
「ジャック・ルーボーの極私的東京案内」
「地下鉄のザジ」
「ブエノスアイレス食堂」
「きつねのつき」
「奇想の美術館」
「これが見納め」
「パラドクシア・エピデミカ」


12月24日

今年の人文書ベストといったら「パラドクシア・エピデミカ」でしょ。(つか、それくらいしか読んでないw)


12月31日
今年の10冊は、
「ミステリウム」
「煙滅」
「ダールグレン」
「ジャック・ルーボーの極私的東京案内」
「地下鉄のザジ」
「ブエノスアイレス食堂」
「短くて恐ろしいフィルの時代」
「奇想の美術館」
「パラドクシア・エピデミカ」
「ジェノサイドの丘」


12月31日

ベストはぜんぶ翻訳モノになった。和モノは、高山宏、戸梶圭太、桜庭一樹、奥泉光、北野勇作、青木淳吾、山野浩一など15冊くらい読んだ。悩んだのは「ダールグレン」と「ポータブル文学小史」のどっちをベストに残すか。頑張った自分を褒める意味で「ダールグレン」w



『無垢の博物館』オルハン・パムク2011-12-23


『無垢の博物館』オルハン・パムク (宮下遼 訳 早川書房)


11月30日

パムク「無垢の博物館」なう!


12月3日

(ケマル@無垢博、スケベのうえにバカ決定)


12月3日

(ただ、パムクはこれを本気で書いているんではないかとちょっと危惧。お気に入りの源氏物語をトルコの上流社会に云々とか言いそうだ…)


12月4日

(ケマルのあまりのバカ変態さ加減に愛想が尽きそうなんですが。いま上巻残り百ページ)


12月5日

さて風呂、そしてパムクのバカスケベヘンタイ小説に戻る。


12月5日

無垢の博物館、下巻は面白くなるのかな。翻訳がまずかったら放り出してるかも。ヘンタイっつても例えばロスの「ポートノイ」あたりに比べりゃいたってまともだし。ハンバート・ハンバートの胡散臭さもなし。単なるいいとこのバカスケベ坊ちゃん。いや、たとえノーベル賞とってもパムクだし。下巻期待!


12月8日

(無垢博、なんだか良い作品のような気がしてきたのはオレの感覚がマヒしてきたからではないのか) (ひとりのスケベバカ坊ちゃんの独りよがりの思考にとことん寄り添って、読者の倫理観とか常識とかをマヒさせてしまう作戦なのか? そうなのか? まんまとやられ加減?)


12月12日

さっさと「無垢の博物館」を読み終えたいが、ケマル兄さんのツイートが永遠に続きそうでウンザリしている。(Twitterならフォロー外しちゃうレベルw)


12月15日

(だんだんケマル兄さんっぽい考え方をするようになっている自分がイヤ)


12月15日

ケマル兄さん的考え方っても、別に現実でそんな変態ちっくになってるわけではないよw 「無垢博」読んでて、例えば持ち帰ったフュスンの卸し金を武器と勘違いされて官憲に尋問れたときに「ベタベタ触られたらフュスンの感触が無くなるよぉ」とケマルより先に考えているオレがものすごくイヤw


12月19日

(ケマル兄さんの独り言はまだ続く…)


12月22日

(「無垢の博物館」はあと90ページ。技巧を尽くしたこの一人称小説がまったく楽しめないのは、たんに相性の問題なのか)


12月22日

本当の変態はこんなもんじゃないし、「ケマル視点」のフュスンと「本物」のフュスンのギャップがあるのかないのか煮えきらず、あらゆる点で中途半端な印象が延々と。 RT (「無垢の博物館」はあと90ページ。技巧を尽くしたこの一人称小説がまったく楽しめないのは、たんに相性の問題なのか)


12月22日

「無垢の博物館」は予想通りの展開に電車のなかで笑ってしまった。あと50ページくらい。


12月23日

それはともかく、パムク「無垢の博物館」読了。腐ってもノーベル賞とってもやっぱりパムク。最後はちゃんと盛り上げて綺麗の終わらせた。700頁にわたり、ずっとあらゆることが中途半端に感じられたのは正しい読み方だったと確信。それが楽しいかどうかは別の話なんだけどね。


12月23日

好きな比喩ではないけれど、「無垢の博物館」の中途半端さは人生が一方向からしか見ることのできない中途半端なものであるのと同じ。それが楽しいか(幸福か)否かは別の話、本人(読者)しか分からない




『無垢の博物館』オルハン・パムク (宮下遼 訳 早川書房)

『アスディワル武勲詩』クロード・レヴィ=ストロース2011-12-23


『アスディワル武勲詩』クロード・レヴィ=ストロース (西澤文昭 訳 筑摩書房)


12月23日

あれだけいろいろ買ってきたが、次に読むのは「アスディワル武勲詩」


12月23日

レヴィ=ストロース「アスディワル武勲詩」読了。わかりやすいね。あの「数式」を除けばw




『アスディワル武勲詩』クロード・レヴィ=ストロース (西澤文昭 訳 筑摩書房)

『ジェノサイドの丘』フィリップ・ゴーレイヴィッチ2011-12-29


『ジェノサイドの丘』フィリップ・ゴーレイヴィッチ(柳下毅一郎 訳 WAVE出版)


12月24日

「ジェノサイドの丘」読んでますが、だんだん呼吸が浅くなってくるのな。


12月24日

やっぱ「キャンバス」あたりで楽しく新年を迎えるべきだった…。


12月24日

(ルワンダ読み終わったら、ヤケクソでカンボジアの積ん読にイッタロカ)


12月25日

「ジェノサイドの丘」 素人の詰将棋のように、行き当たりばったりでも次第に選択肢がなくなって詰んでいく様が、怖い。


12月25日

「ジェノサイドの丘」のおかげで、暗澹たる気分のまま新年を迎えそうな気がする。


12月26日

いま読んでる「ジェノサイドの丘」はどっちかと云われると、これはかなり小説寄り。歴史書や哲学書とかもけっこう微妙。ポピュラーサイエンスものも読んでて面白いしなあ…。! けっきょくみんな読む行為自体が快楽じゃんよ!w


12月27日

(なんでこんなにツイートしてるかというと、「ジェノサイドの丘」をコン詰めて読んでると気が狂いそうになるの。ジェノサイドのあとがさらに凄まじい非現実的な…)


12月29日

「ジェノサイドの丘」フィリップ・ゴーレイヴィッチ (柳下毅一郎訳) " The end " はないし、頭の中でいちいち意識しないと登場する人たちを白人として思い浮かべてしまう僕にはなにも感想を云う資格はない。ただ忘れないように努力する。




『ジェノサイドの丘』フィリップ・ゴーレイヴィッチ(柳下毅一郎 訳 WAVE出版)

『短くて恐ろしいフィルの時代』ジョージ・ソーンダーズ2011-12-31

ガス爺とフリーダのお爺さん

フリーダのお爺さんとガス爺


『短くて恐ろしいフィルの時代』ジョージ・ソーンダーズ (岸本佐知子 訳 KADOKAWA)


12月30日

「短くて恐ろしいフィルの時代」が来た。小口が赤い…。


12月31日

「短くて恐ろしいフィルの時代」は、恐ろしげなので明日読もう。脳味噌がラックから…、こわい


12月31日

「短くて恐ろしいフィルの時代」ジョージ・ソーンダーズ読了。いやあ、面白かった。(フツ族とツチ族に見えてしかたなかったけど) 前世紀の筒井康隆を正義漢にして政治的にして寓話作家にしたらこんなのを書いたのではないか。


12月31日

@karyobinga こちらこそ感動させていただきました。(削る前の300頁バージョンも公開して欲しいと思いました)




『短くて恐ろしいフィルの時代』ジョージ・ソーンダーズ (岸本佐知子 訳 KADOKAWA)