『エピジェネティクス』仲野徹 ― 2015-04-19
『エピジェネティクス――新しい生命像をえがく』仲野徹 (岩波書店)
4月19日
『エピジェネティクス――新しい生命像をえがく』中野徹 読了。『心を生みだす遺伝子』(ゲアリー・マーカス)が2004年。これが2014年。この10年でまず、DNA上にはある遺伝子とその発現を制御するコードがあることほぼ確定。遺伝子が変異しなくても制御コードスイッチを(続)
4月19日
オンオフすれば特定の遺伝子のタンパク質の形成を活性化したり抑制したり出来ること判明。ジーン(ジェネティック)のあと(エピ)に形質発現に影響するのでエピジェネティクス。わしとしては、第一章と二章の基礎トレーニング編がべらぼうに面白い。(続)
4月19日
あ、第三章も。レトロトランスポゾンがあっちゃこっちゃ染色体上を飛び回ってゲノム自体を突然変異させるけど、エピジェネティクスがこの変異を活性化させないような抑制を加えておくとか、ミツバチが女王になる遺伝子発現の仕組みとか、面白い話題の(続)
4月19日
基礎付けの章が目からウロコです。ヒストンっていうタンパクがカーラーになってDNAが1.7回巻き付いて数珠つながりになって核にコンパクトに収まっておるのよ。DNAってアフロヘアーなの! アフロの一個一個がカーラーの状態(ヒストン修飾)に(続)
4月19日
制御されてファンキーになったりブルージーになったりするの! ちよっと違うけど素人だからいいの。あとDNAがメチル化されると転写されなくなってそこの塩基対、黙っちゃうの。つまり、そんなことはこの本にまったく書いてないけど、言語遺伝子ってのが、(続)
4月19日
いろんな認知能力の混合で出来ていて、環境によってあるエピジェネティクスなスイッチがオンオフされて、様々な組み合わせでいろんな言語が獲得されるんだて説明できるのかもよ! 素人だから大風呂敷広げてもいいの。でも、中野先生はプロの科学者なので(続)
4月19日
分かってることと分かってないことをキビシーく分けて、エピジェネティクス、そんなにすごくないかもよって釘を刺すんだけど、そこがまたかっちょいい。出版社の方々には、こういう新書をたくさん出して、間違っても『日本人遺伝子の品格』とか出しちゃダメだよ。
4月19日
あー、「中野徹」ではなく、「仲野徹」です。仲野先生、すいません。
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