『カシオペアのプサイ』C.I.ドフォントネー2012-10-06

今日のガボとゴブ

今日のガボとゴブ


『カシオペアのプサイ』C.I.ドフォントネー(秋山和夫 訳 国書刊行会)


9月29日

昨今の海外文学まつりに逆行して、「カシオペアのΨ」ド・フォントネーなう。


10月3日

「カシオペアのΨ」が、望外なまでの面白さ。スター星という架空の星の自然や歴史や社会の奇想かと思いきや、凄まじい人間ドラマが。


10月6日

「カシオペアのΨ」、功利主義を称揚。


10月7日

「カシオペアのΨ」シャルルマーニュ.I.ドフォントネー読了。国書刊行会の世界幻想文学体系の一冊で在庫僅少。傑作なので急げ。スター星系のエイリアンたちの、絶滅に至るまでに過酷な伝染病と粛清の前半と、難民として衛星を流浪したのちに華麗に芸術と科学を開花させていく後半。(続)


10月6日

(続)その文藝の先端を垣間見せる戯曲や詩篇の数々。最後の「エリア」という作品内作品内作品は今の目から見ても芸術家小説として秀作。素晴らしい。




『カシオペアのプサイ』C.I.ドフォントネー(秋山和夫 訳 国書刊行会)

『ピノッキオの冒険』カルロ・コッローディ2012-10-09


『ピノッキオの冒険』カルロ・コッローディ(大岡玲 訳 KADOKAWA)


9月25日

カルロ・コッロディーの「新訳 ピノッキオの冒険」を負けプレで注文。まずこっちから


10月9日

「ピノッキオの冒険」カルロ・コッローディ 読了。クーヴァーの「老ピノッキオ…」の準備として読んだんだけど、これは面白いですな。ほんの数日しか過ごしていないはずのジェペットじいさんに「よく言い聞かされた」などという表現が、訳者の大岡玲のいう如く一見矛盾しているのだが、(続)


10月9日

(続)実は「ボヴァリー夫人」冒頭の「私たち」と同様、深い謎を秘めて…はいないでしょうがw、まあ、どぐされでどうしようもないピノッキオが貧困の極限で盗人ネコの前足を食いちぎる凄まじいエピソードなど、非常に面白く読めるのでした。




『ピノッキオの冒険』カルロ・コッローディ(大岡玲 訳 KADOKAWA)

『スペイン旅行記』カレル・チャペック2012-10-14


『スペイン旅行記』カレル・チャペック(飯島周 訳 筑摩書房)


10月14日

ピノッキオ中断して「スペイン旅行記」カレル・チャペック 読了。1929年10月。荒々しく凄まじい闘牛(闘牛士が3人角でやられる)で気分が悪くなったり、スペインの女性は「宝物のように監視される…隷属と尊敬」という特権を持っているとかセクハラ全開だったりw スペイン、行きたい。




『スペイン旅行記』カレル・チャペック(飯島周 訳 筑摩書房)

『猫のつもりが虎』丸谷才一2012-10-23

金魚に囲まれて幸せそうなゴブw

金魚に囲まれて幸せそうなゴブw


『猫のつもりが虎』丸谷才一(文藝春秋)


10月23日

「老ピノッキオ」中断して、丸谷才一先生追悼週間。「猫のつもりが虎」そして「笹まくら」


10月23日

「猫のつもりが虎」丸谷才一読了。随筆は何を読んでも同じ味わひなので、これは初読。と思つたら大洋ホエールズファンの大阪タクシー運転手との話は覚えているので二読。もう一度くらひ丸谷先生に大洋、横浜、ベイスターズ、DeNAの優勝を見せられればよかつたのに。




『猫のつもりが虎』丸谷才一(文藝春秋)