『笹まくら』丸谷才一2012-11-03


『笹まくら』丸谷才一(新潮社)


10月23日

「老ピノッキオ」中断して、丸谷才一先生追悼週間。「猫のつもりが虎」そして「笹まくら」


11月3日

「笹まくら」丸谷才一読了。追悼のつもりで読み始め、丸谷才一の日本に対する追悼であったと知る。いや、日本だけでなく、何者かであることを強制される世界そのものに対する悼み。




『笹まくら』丸谷才一(新潮社)

『野生の蜜』オラシオ・キローガ2012-11-13

ケンカ売ってんのかにゃ?

ケンカ売ってんのかにゃ?


『野生の蜜』オラシオ・キローガ(甕由己夫 訳 国書刊行会)


8月17日

「棒・数字・文字」「野生の蜜」「言語の基盤 脳・意味・進化・文法」…その他たぶん数冊、読中。そして「我らが影も声」読初。


8月28日

キローガの「野生の蜜」もチビチビ読んでる。「狂犬」の、母と妻の心配がクルリと裏返る瞬間が、目玉の裏で狂犬病ウイルスが蠢くぐらい嫌な感じ。


11月11日

「幽霊」(オラシオ・キローガ「野生の蜜」所収)大傑作。これだけでも¥3400(税別)の価値あるざますわよ、奥様。もう数作残ってるのが嬉しいやら勿体無いやら。


11月11日

キローガの「吸血鬼」は「幽霊」の変奏曲で、カサーレスの例の傑作といい、アルゼンチンに住むとみんなあんな感じになるのか。


11月13日

「野生の蜜」オラシオ・キローガ (国書刊行会)読了。虎や蛇が跋扈し人夫たちの死の影に包まれながらも生命溢れる密林の地ミシオネス・サーガと狂気と虚像に飲み込まれ朽ちていく都市ブエノスアイレス・サーガの豪華二本立て。もしかしたら今年の私的ベストワン。


1月3日

「野生の蜜」オラシオ・キローガ (国書刊行会) #tb候補作海外 特殊版元の国書刊行会ならでは。判型も特殊なら内容も特殊で紹介が難しい。批評的なクリシェで括って読んだ気になるのを許さない短編集。




『野生の蜜』オラシオ・キローガ(甕由己夫 訳 国書刊行会)

『厳重に監視された列車』ボフミル・フラバル2012-11-17

きたろうさんは弱いにゃ〜

きたろうさんは弱いにゃ〜


『厳重に監視された列車』ボフミル・フラバル(飯島周 訳 松籟社)


11月17日

「厳重に監視された列車」ボフミル・フラバル読了。結末に至るまでのエロ噺のたたみ込み方が好きだなー。尻に公印をペタペタ押すとはまた斬新なセックスw 主人公の自殺未遂と戦争とエロが積み重なるクライマックス。




『厳重に監視された列車』ボフミル・フラバル(飯島周 訳 松籟社)

『完本 日本語のために』丸谷才一2012-11-18


『完本 日本語のために』丸谷才一(新潮社)


11月18日

「完本 日本語のために」丸谷才一 読了。読み直してみて、「あれ、丸谷先生もあんまり論理的ではないんぢゃないかしら」と思いましたが、これだけ庶民が文字を書いて読む時代ですからもうどうにも仕様がないぢゃないかしら。


11月18日

それで、丸谷先生は当然天国に行って大野晋先生とかと再会して久しぶりに日本語論を議論しようと思うわけですが、天国には言葉なんて無いんですよ。喋らなくて書かなくても誰とでも苦もなく分かりあえる。で、丸谷先生は言うわけですよ、「なぜ俺がこんな地獄に堕とされるんだ」って。




『完本 日本語のために』丸谷才一(新潮社)

『文体練習』レイモン・クノー2012-11-24

まけじと今日のガボ

まけじと今日のガボ


『文体練習』レイモン・クノー(松島征・河田学・原野葉子・福田裕大訳 水声社)


8月31日

文体練習の新訳まで9月に…。


10月3日

まずは「文体練習」をお迎えいたした。


10月10日

新訳読んでませんが朝比奈訳は素晴らしいです。RT @mikechatoran: クノーの『文体練習』、朝比奈訳と新訳のどっちを買おうか迷ってるうち、ふっと原書 'Exercices de Style'を買うてしもーた。とても読み通せるとは思わんが。んで、旧訳と新訳、どっち買おう?


11月23日

「文体練習」や「文体練習」の文体を練習しても「文体練習」や「文体練習」にはまったく敵わないけれど「文体練習」があれだけ文体練習した16年後の「文体練習」の文体練習はやんわりむりやりげんなりしつつもほんのりすんなり範なり。


11月24日

(「文体練習」の松島先生のオマケ論文、p.159の表はマラルメをdisする気まんまんですか?w)


11月24日

「文体練習」クノー 新訳(松島征+原野葉子+福田裕太+河田学) 読了。朝比奈訳が持っていた「綺麗に訳し過ぎ」の部分を、複数人で掘り下げて意想外な原文の仕掛けを浮き上がらせた労作。朝比奈さんの「65.定義すると」では、クノーの意図的な誤りをさらに綺麗に間違えているのが可笑しいw


11月24日

訂正 福田祐太さんではなく福田祐大さんでした。(申し訳ない) RT 「文体練習」クノー 新訳(松島征+原野葉子+福田裕太+河田学) 読了。朝比奈訳が持っていた「綺麗に訳し過ぎ」の部分を、複数人で掘り下げて意想外な原文の仕掛けを浮き上がらせた労作。//


11月26日

ああっ、すいません! @sggk22: ごめんなさい「裕大」なのです……。師匠の訳業に丁寧なコメントくださり、本当にありがとうございます。RT 訂正 福田祐太さんではなく福田祐大さんでした。(申し訳ない) RT 「文体練習」クノー 新訳(松島征+原野葉子+福田裕太+河田学)


11月26日

間違いを間違いで訂正してしまう粗忽者ですが、「文体練習」は傑作翻訳であることは分かります。


11月26日

訂正「文体練習」クノー 新訳(松島征+原野葉子+福田裕大+河田学) 読了。朝比奈訳が持っていた「綺麗に訳し過ぎ」の部分を、複数人で掘り下げて意想外な原文の仕掛けを浮き上がらせた労作。朝比奈さんの「65.定義すると」では、クノーの意図的な誤りをさらに綺麗に間違えているのが可笑しいw


11月26日

(朝比奈さんを茶化した罰であろうか…)




『文体練習』レイモン・クノー(松島征・河田学・原野葉子・福田裕大訳 水声社)