『筑摩世界文学大系 (50) コンラッド』コンラッド ― 2017-04-24
2月12日 こんなん借りてきて、われながら中途半端な完全主義者だなぁと思う。
『筑摩世界文学大系 (50) コンラッド』コンラッド(上田 勤 訳 筑摩書房)
2月21日
いま読んでるコンラッドの『ナーシサス号の黒人』は、ただいま逆風満帆でタッキング真っ最中。
2月21日
タッキングの多い生涯を送って来ました。
2月26日
コンラッド『ナーシサス号の黒人』『青春』、面白いなー。これ、芝居にもってこい。誰か翻案して演じてるよね。
2月26日
なんでいまさらコンラッドかというと、バスケス『コスタグアナ秘史』のために『ノストローモ』を読もうと思って借りてきたら、同巻所収『黒人』『青春』の方が若書きなので先に。で、そのまま積んでた黒原敏行『闇の奥』新訳版(8年前…)を読み始め、きっと『ロード・ジム』も。バスケスまで遠い…。
4月13日
『ノストローモ』(コンラッド)を未だにだらだら読んでいるが、半分近くまで来てやっとノストローモ自身の語りが出た。というか、ここまでのページ数の3%くらいしかノストローモ、出てない。なんて前衛的な。面白い。
4月21日
『ノストローモ』一向に読み終わらないのは何故かと考えて気がついたのは、これ280ページだけど21文字✕29行✕3段組びっしりなので、1280枚もの大作なのであった。
4月18日
たまたま今読んでる『ノストローモ』の主人公ノストローモが、この「見せびらかし」至上主義者で、とにかくひとによく思われるために一文たりとも手元に残さないのであるが、コンラッドはそれを「虚栄心」と表現している。ミラー先生の『Spent』の邦訳は『消費−−虚栄心−−』とかどうかしら。
4月24日
『ノストローモ』コンラッド 読了。面白かったー! 柴田元幸先生に新訳を出してほしい。いえ、筑摩世界文學体系の訳にそれほど違和感はないですが。古書が高い。こんなに現代的な作品なのに最近は誰も取り上げないのかな。…感想は後ほど。
4月24日
藤井七番勝負とノストローモショックで眠気がない。寝るけど。
4月24日
最後の二章のメロドラマはきっと評価が分かれてるんだろうな、唐突だし。でも、ミラー先生の性淘汰進化心理学(大きな意味で)消費行動から仮説をたてると面白いはず。ノストローモが見せびらかしをする理由と植民地時代の消費行動との関係とか論文書けそうじゃない。
5月24日
バスケス…。『ノストローモ』を読んだのは『コスタグアナ秘史』のためであった…。まだ…。
7月2日
#2017年上半期の本ベスト約10冊 ①
『台湾海峡一九四九』龍鷹台
『物が落ちる音』フアン・ガブリエル・バスケス
『イエスの幼子時代』J.M.クッツェー
『生成不純文学』木下古栗
『ノストローモ』コンラッド
『世界のすべての朝は』パスカル・キニャール。
7月2日
『ノストローモ』は、そもそもバスケスの『コスタグアナ秘史』を読むために図書館から借りたのだが、併録の『ナーシサス号の黒人』『青春』が面白すぎて『闇の奥』『ロードジム』を経由して、ようやくGWに読み終えて一旦返却し借り直してバスケスを、と思ったらその後ずっと貸出中。そろそろ返して。
『筑摩世界文学大系 (50) コンラッド』コンラッド(上田 勤 訳 筑摩書房)
『ヴェローナの二紳士』シェイクスピア ― 2017-04-25
うちの生物兵器の2匹
『シェイクスピア全集 ヴェローナの二紳士』シェイクスピア(小田島 雄志 訳 白水社)
4月25日
『ヴェローナの二紳士』シェイクスピア(小田島雄志訳) 読了。この戯曲に忠実にやったらどう演出すれば面白くなるのか、途方に暮れるくらいめちゃくちゃ。ということを強調したメタ演劇にするのはどうか。矛盾しているところを舞台上のスクリーンに映し出したりして。
『間違いの喜劇』シェイクスピア ― 2017-04-27
やっと撮れた。ケージをよじ登るガボ
『間違いの喜劇』シェイクスピア(小田島 雄志 訳 白水社)
4月27日
『間違いの喜劇』シェイクスピア 読了。前例があるか知らないけど、二組の双子を各々まったく似ていない別人に演じさせる、という演出はいかがか。登場人物たちが何を間違っているのかさっぱり分からないという二重の間違いの喜劇。(世界最遅のパックを思い出して思いついた)
『じゃじゃ馬ならし』シェイクスピア ― 2017-04-29
まるい猫
『じゃじゃ馬ならし』シェイクスピア(小田島 雄志 訳 白水社)
4月29日
『じゃじゃ馬ならし』シェイクスピア(小田島雄志訳)読了。序幕のスライに本幕で口を出させうまく絡ませて、他の台詞を一切変えずキャタリーナの変心に現代性をもたせるのが面白そうだが。最近流行りの古典にゾンビを出させる的な。
『世界のすべての朝は』パスカル・キニャール ― 2017-04-30
今日のつめ切り
『世界のすべての朝は』パスカル・キニャール(高橋 啓 訳 伽鹿舎)
4月30日
『世界のすべての朝は』パスカル・キニャール(高橋啓『めぐり逢う朝』改題再訳 伽鹿舎)読了。この歳で読み直すと、娘達が音楽の天分を失うことに絶望しつつ、遺伝子(音楽)を誰かに渡そうとする老音楽家の物語として読める。というか行間を無理にでも埋めないと彼の魅力的な言動は分からない。
4月30日
言葉では表せないことを音楽で表現する音楽家の内心を言葉で表そうとしているわけなので、それはもう分からなくても当然だと思うが、面白いことこの上ないことだけは分かる。
7月2日
#2017年上半期の本ベスト約10冊 ①
『台湾海峡一九四九』龍鷹台
『物が落ちる音』フアン・ガブリエル・バスケス
『イエスの幼子時代』J.M.クッツェー
『生成不純文学』木下古栗
『ノストローモ』コンラッド
『世界のすべての朝は』パスカル・キニャール
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