『ゲームの王国』小川哲2017-09-15

猫は支えがないと崩れてしまうのです

猫は支えがないと崩れてしまうのです


『ゲームの王国』小川哲(早川書房)


9月6日

ツイッターで小説や映画の感想を読むときはだいたい「おまえさん、わかってないなあ」と思っています。


9月6日

なので、わたしの感想もそのように読んでいただきたい。


9月6日

(と書いておけば『ゲームの王国』で恥をかかずにすむだろう。まだ1/4だけどきっとものすごいことになる)


9月6日

ツイッターで小説や映画の感想を読むときはだいたい「おまえさん、わかってないなあ」と思っています。


9月15日

『ゲームの王国』小川哲 読了。クメール・ルージュを背景にカンボジアの片田舎に次々と現れるユーモア目盛を振り切った奇矯な人々。泥、鉄板、輪ゴム…。少女と少年の束の間の出会いが、恐ろしく愉しいこの物語の記憶とルールを改竄せよと容赦なく迫る物語そのものの後半。とメモ帳には書かれていた。


9月6日

そんな作家がおるのであろうか。誤読されたらショックとか言われたらわし黙ります。(まあ、すごく表層的なルールの部分かと思いますが)


9月6日

例えば『ゲームの王国』はわし、酷評してもいいよ。前半の凄まじさが後半でなし崩しになるアンバランスさなんて、藤子Fの描きかけの遺作を、Aが描いたんじゃないかってぐらい。それでも小説自体が前半の書き換えを行っているって誤読して自分を納得させてるんじゃ、わりゃ。好きに誤読させてくれ。。


9月6日

読書感想文: ゲームの王国 - /var/log/kenrou http://kenrou.hatenablog.com/entry/2017/09/03/033516…

大森望の帯文はダブルミーニングで、まあ、ふかしの大森の面目躍如な感じ。たしかにその通りなんだわこれ。


9月25日

上巻のままいけば『百年の孤独』とため張るくらいの傑作だけど。なんでみんな下巻も誉めるのかが分からん。SFにするにしても現代文学にするにしてもエンタメにするにしても道具を揃えて満足した素人のゴルフみたいに見える。




『ゲームの王国』小川哲(早川書房)