『貧困と闘う知 教育・健康・金融・ガバナンス』エステル・デュフロ ― 2017-10-03
なかよく、おそと見物
『貧困と闘う知 教育・健康・金融・ガバナンス』エステル・デュフロ(峯 陽一 訳 みすず書房)
10月3日
『貧困と闘う知 教育・健康・金融・ガバナンス』エステル・デュフロ 読了。眠たいので感想は明日ー。
10月4日
『貧困と闘う知 教育、医療、金融、ガバナンス』エステル・デュフロ 読了。
開発経済学ではアマルティア・センのケイパビリティアプローチを定量的に測る常識となったらしいランダム化比較実験で、貧困と闘う手法を徹底的に現実に則して探す硬い本。→
10月4日
『貧困と闘う知 教育、医療、金融、ガバナンス』エステル・デュフロ 読了。
開発経済学ではアマルティア・センのケイパビリティアプローチを定量的に測る常識となったらしいランダム化比較実験で、貧困と闘う手法を徹底的に現実に則して探す硬い本。→
10月4日
→「教育と医療」では、伝統的な物量人海戦術的支援よりも、支援される側のモチベーションと正しい情報によるインセンティブの方が効果が大きいことを明確にし、「金融とガバナンス」ではノーベル平和賞までとったマイクロクレジットの手法で最も効果があったのは→
10月4日
→実は支援される者の起業精神を煽るからではなく隣組のようなソーシャル・キャピタルを形成するからだとあぶり出し、また強制的に女性を政治的指導者にする政策は女性に対する差別はなくせないが男性にその能力を認めさせる効果が高いという興味深い成果が出ているなど、→
10月4日
→実は支援される者の起業精神を煽るからではなく隣組のようなソーシャル・キャピタルを形成するからだとあぶり出し、また強制的に女性を政治的指導者にする政策は女性に対する差別はなくせないが男性にその能力を認めさせる効果が高いという興味深い成果が出ているなど、→
10月4日
→とにかく理路整然と圧倒的なエビデンスと現実主義で押してくる。
バナジーとの共著『貧乏人の経済学』(山形浩生訳)の方が物語的で読みやすいが、こちらの理屈の迫力もいいでさ。
10月5日
こないだ感想書いたデュフロの『貧困と闘う知』は、インドネシア、インド、ブラジルなどが中心ですけど、著者本人も言うようにOECD内でも相対的貧困の激しい日本などはもう「開発経済学」のお世話にならなければいけない発展途上国なんじゃろか。
『The video game with no name』赤野工作 ― 2017-10-11
ごはんは?
『The video game with no name』赤野工作(KADOKAWA)
10月10日
『The video game with no name』赤野工作 読了。人生で大事なことは全てゲームから学んだ世代は懐かしさにむせび、ゲームに大事なことは全て人生から学んだ世代は未来に想いを馳せ、ゲームに大事なことは全てゲームから学んだ世代はゲームとして愉しむ。全ての人生に。
10月10日
@KgPravda わたしは円城塔さんが絶賛してたので読みました。素晴らしいもの読ませていただきありがとうございます。
10月10日
なんのことか分からなすぎるので補足。
2115年のあるゲームマニアが、21世紀前半からの「低評価」なゲームを論評するサイト「The video game with no name」という設定。ベタベタにエモーショナルだったり、うっかり哲学的になったりで、ラストの覚悟が胸熱。
10月10
日
なんのことか分からなすぎるので補足。
2115年のあるゲームマニアが、21世紀前半からの「低評価」なゲームを論評するサイト「The video game with no name」という設定。ベタベタにエモーショナルだったり、うっかり哲学的になったりで、ラストの覚悟が胸熱。
12月18
日
えーっ、赤野工作『The video game with no name』がなんで候補に残ってないのさ。10年にひとつの傑作だよー。
『古典で読み解く現代の認知心理学』アイゼンクとグルーム編 ― 2017-10-16
写真忘れた
『古典で読み解く現代の認知心理学』マイケル・W.アイゼンク,デイヴィッド・グルーム 編 (箱田裕司,行場次朗 監訳 北大路書房)
5月12日
「古典で読み解く現代の認知心理学」アイゼンクとグルーム編(P.120)にその発展系。
10月16日
『古典で読み解く現代の認知心理学』マイケル・W・アイゼンク、デイヴィッド・グルーム 読了。目次はこちら。
http://www.kitaohji.com/books/mokuji/m2982.html
認知心理学の14の古典のけっこうハードな紹介と現在までの継承と批判を、けっこう偏って論じていると見たw カーネマンなんか
10月16日
例外的に2章費やしてるのに、まったく裏付けのない理論だ(後世には影響大だけど)とか、チョムスキーに至っては章題が「誰が心理言語学をダメにしたのか?−−Chomskyに責任を負わせよう」w ほぼ全否定のコネクショニズム全開。でも、原典を読みたいと思わせるだけの紹介になってます。
10月16日
だがしかし、この14章は全部その筋の専門家が書いているにも関わらず、その著者をまったく紹介していないので、偏ってるのか否かすらよくわからない。出来れば監訳あと書きででも軽く触れてもらえればよかったのにな。
10月16日
しかしここ10年でもドラスティックに変わってるんだなあ、と思って長大な参考文献リストを見ても、ことごとく未邦訳。がんばれ、心理学系出版社様!
10月16日
あ、そうそう、アラン・バドリーの邦訳版『ワーキングメモリ』は1983年版ではなく、2007年版ですので、重版かかったら文献リストの修正を。
『古典で読み解く現代の認知心理学』マイケル・W.アイゼンク,デイヴィッド・グルーム 編 (箱田裕司,行場次朗 監訳 北大路書房)
『古典で読み解く現代の認知心理学』マイケル・W・アイゼンク、デイヴィッド・グルーム ― 2017-10-16
今シーズンもやってきました こたつ猫
『古典で読み解く現代の認知心理学』マイケル・W.アイゼンク,デイヴィッド・グルーム 編(箱田裕司,行場次朗 監訳 北大路書房)
10月16日
『古典で読み解く現代の認知心理学』マイケル・W・アイゼンク、デイヴィッド・グルーム 読了。目次はこちら。
http://www.kitaohji.com/books/mokuji/m2982.html…
認知心理学の14の古典のけっこうハードな紹介と現在までの継承と批判を、けっこう偏って論じていると見たw カーネマンなんか
10月16日
例外的に2章費やしてるのに、まったく裏付けのない理論だ(後世には影響大だけど)とか、チョムスキーに至っては章題が「誰が心理言語学をダメにしたのか?−−Chomskyに責任を負わせよう」w ほぼ全否定のコネクショニズム全開。でも、原典を読みたいと思わせるだけの紹介になってます。
10月16日
だがしかし、この14章は全部その筋の専門家が書いているにも関わらず、その著者をまったく紹介していないので、偏ってるのか否かすらよくわからない。出来れば監訳あと書きででも軽く触れてもらえればよかったのにな。
10月16日
しかしここ10年でもドラスティックに変わってるんだなあ、と思って長大な参考文献リストを見ても、ことごとく未邦訳。がんばれ、心理学系出版社様!
10月16日
しかしここ10年でもドラスティックに変わってるんだなあ、と思って長大な参考文献リストを見ても、ことごとく未邦訳。がんばれ、心理学系出版社様!
『古典で読み解く現代の認知心理学』マイケル・W.アイゼンク,デイヴィッド・グルーム 編(箱田裕司,行場次朗 監訳 北大路書房)
『コスタグアナ秘史』フアン・ガブリエル・バスケス ― 2017-10-25
眠い
『コスタグアナ秘史』フアン・ガブリエル・バスケス(久野 量一 訳 水声社)
10月18日
バスケスの『コスタグアナ秘史』読んでんだけど、こいつ、算数、弱いよね? 細かい数字を出すのが大好きなくせに、ぜんぜん計算合わないんだけど。
10月24日
『コスタグアナ秘史』でまさか泣きそうになるとは思わなかった。
10月24日
ちょっとだけ泣いた。
10月25日
『コスタグアナ秘史』フアン・ガブリエル・バスケス(久野量一訳) 読了。面白かったー! 突き刺さる何もかもが終盤のジェットコースターヒストリー オブ コロンビア≒コスタグアナになだれ込む布石。個人と大きな物語、虚構と植民地の交差を、
いや、違う。
まだ、違う。
まだ、早い。
読め。
10月25日
『ノストローモ』を読んでおく必要はない。もちろん頭に入れていた私は最終章で至福の時を過ごしましたが。コンラッド自身の序文と薄い伝記くらいでも充分。それよりも『コレラの時代の愛』や『百年の孤独』を読んでた方が吉かも。パナマ史に詳しい方がいいかは微妙。
10月26日
いやー、これ、なんでそんなに話題にならないのかな。凄い傑作だよー。何一つ事前の準備がなくても絶対に面白い。パナマ史やコロンビア史にまったく暗い私はその分先を読めずに得をしたけど、知ってたら「あゝ、あゝ」なんて唸りながら読んだよ、きっと。つまり読め。
12月31日
#2017年の本ベスト約10冊 そのさん
『コスタグアナ秘史』フアン・ガブリエル・バスケス
『現代世界における意思決定と合理性』キース・E・スタノヴィッチ
次点『大相撲殺人事件』小森健太朗
バスケスは『密告者』『物が落ちる音』も入れたい。
今年は面白いものをたくさん読めた気がする。
CRIOLLISIMO: 僕ならメキシコ市の書店ガンディーを選ぶ https://criollisimo-cafecriollo.blogspot.com/2018/01/blog-post_15.html?spref=tw…
バスケス『密告者』のちょっと驚いた話。
間接話法を直接話法に変えたり改行を入れたり手を入れている模様。私が思ったのは役割語の是非。翻訳大賞に推して、翻訳のあり方を議論する恰好の作品ではないか。
12月24日
バスケス『コスタグアナ秘史』のラストの衝撃を思い出した。
12月24日
あのラストの崩壊感が、ぼくの読みたい「明快に理詰めで積み上げて挙句に破綻する」小説の感じに近い。
『ハムレット』シェイクスピア ― 2017-10-28
家人のドライヤーに超驚いているガボさん(7キロ)
『ハムレット』シェイクスピア(小田島 雄志 訳 白水社)
10月28日
『ハムレット』シェイクスピア(小田島雄志訳) 読了。うむ、ハムレットだった。
10月28日
これではよくないので、これをいま再演するとしたら、登場人物のほとんどが自然言語習得中のディープラーニングアンドロイドという設定で演ると、そこそこ面白くなるのではないかと思いました。王様や王妃は人間なので、こんな普通の話になんでこいつらこんな反応するんじゃ?と不思議で仕方ないの。
最近のコメント