『反共感論』ポール・ブルーム ― 2018-02-25

、図書館職員の若い女性から恥ずかしそうに「サンレッドのTシャツですね…😍」と声をかけられたことくらいだなあ。(とくになんの発展もなかった)
『反共感論』ポール・ブルーム(高橋洋 訳 白揚社)
2月23日
えーと、いま読んでる『反共感論』(ポール・ブルーム)には、校内銃乱射事件による殺人犠牲者は、全殺人の0.1%なので共感による論は(ry
2月25日
『反共感論 社会はいかに判断を誤るか』ポール・ブルーム 読了。「他人の身になって考えること」という道徳の最も基本と思われている「共感」を(いろいろ留保してはいても)ほぼ完全に道徳には有害か無関係と淡々淡々淡々淡々と論じていると言えば、実に暗澹たる本だと思うでしょう。
2月23日
えーと、いま読んでる『反共感論』(ポール・ブルーム)には、校内銃乱射事件による殺人犠牲者は、全殺人の0.1%なので共感による論は(ry
2月25日
「相手の苦痛を私も感じる」情動的共感(パレスチナの子供とイスラエルの子供のどちらに共感するか)で政策が決まる害悪だけでなく、「相手が何を考えているのかを推し量る」認知的共感(いわゆる「心の理論」)ですらサイコパスの要件のひとつになるなど、
2月25日
(慎重に言葉を選びながら)ブルーム先生、共感をこてんぱん。では道徳的な基盤とは何かと言えば、共感なくとも「思いやり」で接することができる「理性」がヒトにはあるではないかと、さほど二重過程理論などは援用せずに当然の能力として推しまくるのでした。
2月25日
反感買うだろうなあ。というか、反感買うぐらい日本でも売れてくれるといいなあ。 ただ、ブルーム先生はあんまり進化心理学を重視していない発言が数か所あるのが多少残念。この「理性」「システム2(タイプ2)」あるいはスタノヴィッチの言うような「メタ合理性」などは、
2月25日
「情動」「ヒューリスティックス」が生得的であるのと同程度に生得的なのではないのか。石器時代から備わっている能力であり、情動か理性か、タイプ1かタイプ2か、自己言及的に疑うかなどは、当時と発現の仕方が違うだけでやはり同じ遺伝的能力ではないのか、という私の疑問はまたもや先送りなのです。
3月3日
そうそう、『反共感論』(ポール・ブルーム)は、そういう単純な話を綿密に論証してるのよ。「相手の嫌なことはしない」「相手の気持ちになって」というのは、相当な部分で「善い」エンジンになるけど絶対的な道徳的指標にしてはまずいのだという話。
3月3日
SF方面の方なら「愛は負けても親切は勝つ」と言われればピンとくるんではないかしら。
6月3日
おお、共感のネガティブな面をポジティブに論じていただいている。 『反共感論』ポール・ブルームも多くの方に読んでいただきたい。
6月3日
共感と感情移入は微妙に違うとは思うんですけど、世間一般では小説で感情移入できるってのは登場人物に共感できるってことと同じなのかあと、むかし、かなり驚いたものですけど。(とくにSFから入ったひとはみんな共感できると思う)
7月21日
嫌われることをいうとね、ポール・ブルームの『反共感論』によれば、いま、熱中症で倒れる子供がいることだけに共感してエアコンに地方自治体ごとに億単位の予算を突っ込むってことは、もっと優先順位の高い採算のとれない公共事業をやめるってことだからね。よく考えてね。
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