『マイケル・K』J.M.クッツェー2014-12-29

マニア受けするガボ

マニア受けするガボ


『マイケル・K』J.M.クッツェー(くぼたのぞみ 訳 筑摩書房)


12月29日

『マイケル・K』J.M.クッツェー 読了。勿論、南アのアパルトヘイトや『断食芸人』を連想させるようなテーマもあるが、ぼくには、第二章の「私」がクッツェー自身であり、さも「分かっている」ようにマイケルについて書くことの暴力と抑圧の懺悔のように読めて、苦々しく笑ってしまうのでした。


2015年3月23日

クッツェーのどれかをいま読み直せと言われれば『マイケル・K』を選ぶなあ。あと『夷狄を待ちながら』。


3月27日

もちろん『マイケル・K』はカノンでもあるし、ここ数年で岩波文庫の担当が変わって、現代でこそ読まれるべきものを入れ始めたというのもある。




『マイケル・K』J.M.クッツェー(くぼたのぞみ 訳 筑摩書房)

『夷狄を待ちながら』J.M. クッツェー2014-12-20


『夷狄を待ちながら』J.M. クッツェー (土岐恒二 訳 集英社)


12月19日

集英社文庫の『夷狄を待ちながら』も、数人しかいない主要人物紹介が巻頭にあるのだが、これ先に読んでたら激怒するくらいのネタばらし。いや、ストーリーを愉しむような小説ではないけれど、これはひどいざますわよ。


12月20日

『夷狄を待ちながら』クッツェー 読了。私は帝国の辺境を治める民政官である。私は老いている。私は肥えている。私は人の生まれ持った正義を信じている。私は法を執行する。私は夷狄を憎んでも恐れてもいない。私は勃起する。私は痩せている。私は糞をする。私は道化である。私はなにも征服しない。


2015年3月23日

クッツェーのどれかをいま読み直せと言われれば『マイケル・K』を選ぶなあ。あと『夷狄を待ちながら』。




『夷狄を待ちながら』J.M. クッツェー (土岐恒二 訳 集英社)

『ヒア・アンド・ナウ』 ポール・オースターとジョン・マクスウェル・クッツェー2014-12-08

ゴーリー展お持ち帰り

ゴーリー展お持ち帰り


『ヒア・アンド・ナウ  往復書簡2008-2011』ポール・オースター、ジョン・マクスウェル・クッツェー(くぼた のぞみ、山崎 暁子 訳 岩波書店)


12月8日

『ヒア・アンド・ナウ  往復書簡2008-2011』 ポール・オースターとジョン・マクスウェル・クッツェー 読了。面白いことを保証し、毒舌。厨二病のジジイが二人で繰り言。オースターのナイーブな脳天気とクッツェーの辛辣な皮肉。 http://www.iwanami.co.jp/hensyu/tan/indx.html…


12月8日

オースターのパレスチナに対する脳天気、南アフリカに対する無知、健全なスポーツラブ、フィクションに対する盲目的な信頼、どこをとっても作家としてどうよ感。あと、オースターは文章を映像化するが、クッツェーは「何かオーラのような」ものしか浮かばないそうだ。


12月17日

「読めなくても自分が必要と思ったとき、必読だと人に薦められたときに買っておけば、本当に必要なとき、読む気になったときすぐに読める」
それは否定しない。オースター・クッツェー往復書簡から、クッツェーを読み始めたが、『夷狄を…』『…K』『敵…』『エリザベス…』『恥辱』と並んでた。


12月17日

『エリザベス・コステロ』だけは読んだ。




『ヒア・アンド・ナウ  往復書簡2008-2011』ポール・オースター、ジョン・マクスウェル・クッツェー(くぼた のぞみ、山崎 暁子 訳 岩波書店)