『棒・数字・文字』レイモン・クノー2012-08-25

寝るゴブ

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『棒・数字・文字』レイモン・クノー(宮川明子 訳 月曜社)


8月2日

買ったよ! コルタサル「遊戯の終わり」「秘密の武器」 クノー「棒・数字・文字」 トーマス・ブルスィヒ「サッカー審判員フェルティヒ氏の嘆き」


8月2日

「棒・数字・文字」なう。


8月10日

クノー「棒・数字・文字」の初めの方はずっとアカデミーが守るフランス語に対して生きている話し言葉の新フランス語の綴りの話。あと、新フランス語はチヌーク語の「形態素」→「意義素」と並べる構造と似ているという考察。


8月10日

それは、あれが先で後にあれが来るの。代数的な構造、そんで具体的な固有名詞みたいな。(「正しい」文章だと)代数的な構造が先に置かれ、その後に具体的な固有名が続く。みたいな。


8月17日

「棒・数字・文字」「野生の蜜」「言語の基盤 脳・意味・進化・文法」…その他たぶん数冊、読中。そして「我らが影も声」読初。


8月25日

「棒・数字・文字」にドフォントネー「スターあるいはカシオペア座のΨ」というのが *まったく意味不明に* 再話されていて、これのことだと調べるまでわかんなかったw http://t.co/tJKmcZVo やっぱり国書刊行会か、そしてちゃんと「レーモン・クノーが再発見」とある。


8月25日

「棒・数字・文字」は、インディアンの絵文字による詩や散文もあって大変たのしい。あと、80頁ほどなので読み切るか。それとも「青い脂」にするか。


8月26日

「棒・数字・文字」レーモン・クノー を先行。読了。面白い。クノーの生の苦悩が出てきて(ミロ論に混ぜ込んでなぜ占領下で芸術家と現実の臍の緒切りをするのかを漏らしたり)形式を重んじるウリポの親玉の生の生の声が聴けるし。巻末の若島正先生のセクスティーヌ説明の引用がやっぱり難解で爆笑。


9月2日

よく「耳がいい」っていう作家への褒め言葉があるけど、あれはどうなのかな。バーセルミの「日常会話の99%は無意味」や、クノーの「棒・数字・文字」でも口語は書き言葉と全く違うと言うように、小説の話し言葉は相応の約束事で、その辺に転がってる会話とはまったく違うと思うのですよ。おおむね。




『棒・数字・文字』レイモン・クノー(宮川明子 訳 月曜社)