『あかんやつら』春日太一 ― 2014-05-05
ガボさんの肉球
『あかんやつら 東映京都撮影所血風録』春日太一(文藝春秋)
5月3日
「あかんやつら」を読んでいるが、たしかに岩鬼が束になって映画を量産しております。
5月5日
「あかんやつら 東映京都撮影所血風録 」春日太一 読了。あー面白かった。まさにピークとピークをつなげて観客(読者)の興味をそらせないエンターテイメント。このノンフィクションを東映京都で映画化して欲しいのー。観たいなー。
12月18日
「金を払うから素手で殴らせてくれないか」木下古栗
「絶倫の人」デイヴィッド・ロッジ
「昼の家、夜の家」オルガ・トカルチュク
「背信の日々」フィリップ・ロス
「あかんやつら 東映京都撮影所血風録 」春日太一
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#2014年の本ベスト約10冊 その一
『構造的転換期にある図書館』日本図書館研究会編集委員会編 ― 2014-05-14
『構造的転換期にある図書館』日本図書館研究会編集委員会編(日本図書館研究会)
5月11日
「構造的転換期にある図書館」の中の永田治樹「図書館評価の枠組みと課題」で利用者を含めたいろんな図書館関係者の【図書館の有効性に関する選好調査】の結果を載っけてるが、学部学生が【副本の提供】を最上位にしていたり、もしかして単にアンケートしただけ? 選好ではなく【不満】調査じゃない?
5月11日
副本→複本
5月11日
と思ったら、後半ではけっこう【顧客満足度調査】への不信や、わりと簡単に計量できる図書館の産出よりも、産出の結果もたらされた計測しづらい成果(利用者の内面をどう変えたか等)を重視した評価を訴えておりました。分かりづらい!
5月11日
今の肝はここだと思うのよ。いろんな図書館が出来て、じゃあその成果はいったい何で測るのか? いっぱい人が集まればいいのなら武雄図書館圧勝。誰にでも分かるようなものにできない「人間の内面」に関わる部分に成果があると言い張るだけじゃ負ける。がんばれ!
5月11日
小形亮「非正規職員化する図書館」// しかし今流動性の状況の中で,専門性は白日の下に引き出されざるを得なくなっている。しかも万人に分かる形で。(…)図書館の奥深く護られてきた専門性は,「流動する図書館員」にも受け継がれなければならないのである。//
5月11日
小形亮の引用「(…)」部分は「まがりなりにも」。さらに、委託などでマニュアルに従って「マクドナルド化」している専門性について、「そういった図書館でも市民から、大きな不満が出されるということは少ない。図書館員の専門性はどこに必要とされているのであろうか」と、
5月11日
おんなじことを仰ってますが、やっぱりその疑問に回答は書かれていないのでした…。
5月11日
もしかしたら図書館関係者以外で読まれる方もいらっしゃるかも。これ。 http://www.asahi-net.or.jp/~wh9t-td/chuub.pdf…
5月11日
あ、わたしも図書館関係者以外ですだ。
5月14日
「構造的転換期にある図書館―その法制度と政策」日本図書館研究会 読了。90年代後半からこっち、なんとも…。
『いつわり』フィリップ・ロス ― 2014-05-18
今日のガボとゴブ
『いつわり』フィリップ・ロス(宮本陽吉 訳 集英社)
4月24日
ロスの「背信の日々」を読んで100ページあまり、六日間戦争後10年のイスラエル訪問から加速度がついたように気違いじみた展開に急転直下で凄まじいことになっておるのです。ネーサン・ザッカーマン、一世一代の危機。
5月18日
「いつわり」フィリップ・ロス 読了。「背信の日々」から地の文を省略した会話文小説。プイグのように映像はまったく浮かばない。かと言って思弁的でもなくいつも通りフィリップ(!)が不倫しまくり、不倫相手に自己分析をさせまくり、狂気のように自己言及しまくり、それなのに静かな読み心地。
『いつわり』フィリップ・ロス(宮本陽吉 訳 集英社)
『日入国常闇碑伝』詠坂雄二 ― 2014-05-25
『日入国常闇碑伝』詠坂雄二(講談社)
5月25日
「日入国常闇碑伝」読坂雄二 読了。伝奇でも詠坂は詠坂。書くこと、書き残すこととは何か。その異世界の闇を駆動する力は何か。凡百の作家なら言霊などを持ち出して図式化してみせるところを、ペンを刀や銃に持ち替え、ジャンル形式に忠実に突き詰め挙句自壊してみせる。僕が思うかっこいい作家代表。
『父の遺産』フィリップ・ロス ― 2014-05-31
ガボにさっさと読めと言われた分厚い本たち
『父の遺産』フィリップ・ロス(柴田元幸 訳 集英社)
5月31日
「父の遺産」フィリップ・ロス 読了。ネタばらしすると、フィリップ・ロスの父、ハーマンは最後に死ぬ。ユダヤ人移民としてアメリカで保険会社で家族のために闘い八十幾つで病と闘いそして死ぬ。すべての読書が再読なら、すべての人生が何度も何度も生きられた繰り返しだ。何ひとつ忘れてはならない。
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