『わたしたちが火の中で失くしたもの』マリアーナ・エンリケス2018-12-17

とつぜんですが、いまうちにあった安藤哲行先生翻訳作品。

とつぜんですが、いまうちにあった安藤哲行先生翻訳作品。


『わたしたちが火の中で失くしたもの』マリアーナ・エンリケス (安藤 哲行 訳 河出書房新社)


12月17日

『わたしたちが火の中で失くしたもの』マリアーナ・エンリケス(安藤哲行=訳) 読了

そもそも幽霊が出たりするゴシック苦手なんだよね。でるぞーでるぞーと脅かしておいてなにもでない恐怖の方が好み。でもこの出まくる短編集には参りました。コルタサルとの類似も解説他に書かれてますが、


12月17日

コルタサルが日常に裂け目を作ってみせるなら、エンリケスはすでに裂けている現実の皮膚に優しく辛子を塗りつけて不意に指を押し込んで膿みを出す感じ。解説にあるとおり、ヘンリー・ジェイムズ、シャーリイ・ジャクソン、スティーブン・キング、もちろんコルタサルなどに心当たりのある人は是非。


12月17日

こちらが、訳者の安藤哲行さんのブログ。

http://shoraisha.com/main/ando/20161230.html…

今年の日本翻訳大賞の対象だから、読み逃しなく。




『わたしたちが火の中で失くしたもの』マリアーナ・エンリケス (安藤 哲行 訳 河出書房新社)

『密告者』フアン・ガブリエル・バスケス2017-12-31

ついでに密告者(バスケス)

ついでに密告者(バスケス)


『密告者』フアン・ガブリエル・バスケス(服部綾乃・石川隆介 訳 作品社)


2014年12月22日

私としては、来年、作品社と松籟社で、フアン・ガブリエル・バスケスが出るらしいのが朗報。
『密告者』
『物体の落下する音』
待ってたの。


2017年7月19日

延びるって情報がありやすぜ。(by 密告者)


9月30日

もう誕生日プレゼントの図書カードがなくなってきたのですが、『メタヒストリー』と『密告者』のどっちを優先したらよいでしょうか。


10月8日

ついでに密告者(バスケス)。


12月23日

密告者、253ページ、""?


12月30日

まあ、こんな風にだらだらツイッターしてんのは、あと少しでバスケス『密告者』が終わってしまうからなのである。ほんとにそうなのか?


12月30日

『密告者』フアン・ガブリエル・バスケス 服部綾乃・石川隆介訳 読了。これが30歳そこそこで書かれたんだから、まあ、『コスタグアナ秘史』や『物が落ちる音』が絶倒の傑作で当たり前だった。平易な文章でもサケサクは読み進められない視点人物のマトリョーシカ状態。すごいなこれ。


12月31日

#2017年の本ベスト約10冊 そのさん

『コスタグアナ秘史』フアン・ガブリエル・バスケス
『現代世界における意思決定と合理性』キース・E・スタノヴィッチ

次点『大相撲殺人事件』小森健太朗

バスケスは『密告者』『物が落ちる音』も入れたい。
今年は面白いものをたくさん読めた気がする。


1月15日

CRIOLLISIMO: 僕ならメキシコ市の書店ガンディーを選ぶ https://criollisimo-cafecriollo.blogspot.com/2018/01/blog-post_15.html?spref=tw…

バスケス『密告者』のちょっと驚いた話。
間接話法を直接話法に変えたり改行を入れたり手を入れている模様。私が思ったのは役割語の是非。翻訳大賞に推して、翻訳のあり方を議論する恰好の作品ではないか。


2018年1月30日

日本翻訳大賞 推薦文その一

『密告者』フアン・ガブリエル・バスケス 服部綾乃・石川隆介訳

これを30歳そこそこで書いたんだから、『コスタグアナ秘史』や『物が落ちる音』が絶倒の傑作で当たり前だった。平易な文章でもサクサクは読み進められない視点人物のマトリョーシカ状態。

と思いきや。


1月30日

『密告者』の翻訳では、間接話法を直接話法に変えたり改行を入れたり、かなり手を加えているそう。また、私が読みながら思ったのは、執拗に繰り返される役割語の是非。翻訳大賞に推して、小説の翻訳のあり方を議論する恰好の作品ではないでしょうか。

ものすごく面白く読んだ私はもちろん「是」です。


4月19日

帯裏のザラのセリフのように誰もが密告者になり得るという意味と、補遺の頭でザラも密告者と言ってる「俺」自身が密告者を『密告者』で密告し、うがって見れば補遺でバスケスも周囲の現実(ハンスとリリーの書店など)を密告してるわけで、複数形なんだろうなと、いま思いましたw




『密告者』フアン・ガブリエル・バスケス(服部綾乃・石川隆介 訳 作品社)

『はるかな星』ロベルト・ボラーニョ2017-11-16

家人の動きを見守る会

家人の動きを見守る会


『はるかな星』ロベルト・ボラーニョ (斎藤文子 訳 白水社)


11月16日

『はるかな星』ロベルト・ボラーニョ 読了。ほら、『アメリカ大陸のナチ文学』のラストで異彩を放つカルロス・ラミレス=ホフマンはアルトゥーロ・B(ボラーニョの異名)からボラーニョが聞き書きしたものを、編集者エラルデに請われて、アルトゥーロの夢や悪夢(原文ママ)にしたがって


11月16日

友人で(当然)詩人のビビアーノ・オリアンの協力で膨らませた作品であり、ビビアーノはその調査をもとに『アメリカ大陸のナチ文学』を書きあげ、ボラーニョは『野生の探偵たち』を、アルトゥーロ・Bは『2666』を完成させたのだが、異名たちのあらゆる連続殺人は「偶然の爆発」なのだ(原文ママ)。。




『はるかな星』ロベルト・ボラーニョ (斎藤文子 訳 白水社)

『コスタグアナ秘史』フアン・ガブリエル・バスケス2017-10-25

眠い

眠い


『コスタグアナ秘史』フアン・ガブリエル・バスケス(久野 量一 訳 水声社)


10月18日

バスケスの『コスタグアナ秘史』読んでんだけど、こいつ、算数、弱いよね? 細かい数字を出すのが大好きなくせに、ぜんぜん計算合わないんだけど。


10月24日

『コスタグアナ秘史』でまさか泣きそうになるとは思わなかった。


10月24日

ちょっとだけ泣いた。


10月25日

『コスタグアナ秘史』フアン・ガブリエル・バスケス(久野量一訳) 読了。面白かったー! 突き刺さる何もかもが終盤のジェットコースターヒストリー オブ コロンビア≒コスタグアナになだれ込む布石。個人と大きな物語、虚構と植民地の交差を、
いや、違う。
まだ、違う。
まだ、早い。
読め。


10月25日

『ノストローモ』を読んでおく必要はない。もちろん頭に入れていた私は最終章で至福の時を過ごしましたが。コンラッド自身の序文と薄い伝記くらいでも充分。それよりも『コレラの時代の愛』や『百年の孤独』を読んでた方が吉かも。パナマ史に詳しい方がいいかは微妙。


10月26日

いやー、これ、なんでそんなに話題にならないのかな。凄い傑作だよー。何一つ事前の準備がなくても絶対に面白い。パナマ史やコロンビア史にまったく暗い私はその分先を読めずに得をしたけど、知ってたら「あゝ、あゝ」なんて唸りながら読んだよ、きっと。つまり読め。


12月31日

#2017年の本ベスト約10冊 そのさん

『コスタグアナ秘史』フアン・ガブリエル・バスケス
『現代世界における意思決定と合理性』キース・E・スタノヴィッチ

次点『大相撲殺人事件』小森健太朗

バスケスは『密告者』『物が落ちる音』も入れたい。
今年は面白いものをたくさん読めた気がする。

CRIOLLISIMO: 僕ならメキシコ市の書店ガンディーを選ぶ https://criollisimo-cafecriollo.blogspot.com/2018/01/blog-post_15.html?spref=tw…

バスケス『密告者』のちょっと驚いた話。
間接話法を直接話法に変えたり改行を入れたり手を入れている模様。私が思ったのは役割語の是非。翻訳大賞に推して、翻訳のあり方を議論する恰好の作品ではないか。


12月24日

バスケス『コスタグアナ秘史』のラストの衝撃を思い出した。


12月24日

あのラストの崩壊感が、ぼくの読みたい「明快に理詰めで積み上げて挙句に破綻する」小説の感じに近い。




『コスタグアナ秘史』フアン・ガブリエル・バスケス(久野 量一 訳 水声社)

『アメリカ大陸のナチ文学』ロベルト・ボラーニョ2017-08-31

八重洲ブックセンターへ行きました

八重洲ブックセンターへ行きました


『アメリカ大陸のナチ文学』ロベルト・ボラーニョ(野谷 文昭 訳 白水社)


8月28日

さっさと帰って『アメリカ大陸のナチ文学』を読みたい。


8月31日

ロベルト・ボラーニョ(1953年サンティアゴ生まれ〜2003年バルセロナ没)

『アメリカ大陸のナチ文学』のカバー裏には、おそらくマックス・ミルバレー、またの名をマックス・カシミール、マックス・フォン・ハウプトマン、マックス・ル・グール、ジャック・アルティボニートの最も名高い


8月31日

異名であるロベルト・ボラーニョの痩せて煙草をくわえた眼鏡の男の写真が添えてある。この本は、アメリカ大陸の架空の右翼系作家列伝として書かれているが、真ん中に、うっかりと自伝を紛れ込ませている。もちろん全てを剽窃してきた作家の自伝であるから、ここに書かれていることは、ボラーニョという


8月31日

異名のひとりが書いたアメリカ大陸の架空の右翼系作家列伝『アメリカ大陸のナチ文学』という作品の中の、ペソアに比される架空の異名作家マックス・ミルバレー、またの名をマックス・カシミール、マックス・フォン・ハウプトマン、マックス・ル・グール、ジャック・アルティボニートの伝承として


8月31日

ごく短く書かれているだけだ。しかし、本当にそうだろうか? ボカのフーリガン作家スキアッフィーノ兄弟も彼らの異名ではないのか。自らを「男の体のなかにいる女」と称したグスタボ・ボルダの声は、女性作家たちもまた彼らの異名だと教えてはいないか。そうだ、みんなみんな、ボラーニョなんだ、


8月31日

友達なんだあ〜♪


8月31日

(なんで落とさないと気がすまないのだろう…)




『アメリカ大陸のナチ文学』ロベルト・ボラーニョ(野谷 文昭 訳 白水社)

『ムッシュー・パン』ロベルト・ボラーニョ2017-08-21

ひさしぶりにあそびました

ひさしぶりにあそびました


『ムッシュー・パン』ロベルト・ボラーニョ(松本 健二 訳 白水社)


8月21日

『ムッシュー・パン』ロベルト・ボラーニョ 松本健二訳 読了。ときどき読者を忘れる尖ったボラーニョ。安部公房の『燃えつきた地図』あたりを思わせる熱くて冷たい悪夢譚。登場人物のほったらかしぶりがボラーニョ。と思わせて最後に「おっ」と喜ばせるのがまたボラーニョ。




『ムッシュー・パン』ロベルト・ボラーニョ(松本 健二 訳 白水社)

『物が落ちる音』フアン・ガブリエル・バスケス2017-01-22

「腹の出た首の長い小さな鳥みたいな格好をして、下にダイヤルと赤いボタンがついているものだ。持ち上げるだけで受話器が外れる仕組みだ。」

「腹の出た首の長い小さな鳥みたいな格好をして、下にダイヤルと赤いボタンがついているものだ。持ち上げるだけで受話器が外れる仕組みだ。」


『物が落ちる音』フアン・ガブリエル・バスケス(柳原孝 訳 松籟社)


1月22日

『物が落ちる音』フアン・ガブリエル・バスケス 読了。300ページくらいだし5日もあれば読めるかなーと思ったら半月かかった。語り手がある事件をきっかけに麻薬戦争前後のコロンビアを抉り出す、いや、曝け出す、捻り出す、うーん、見つけ出す! そう、見つけ出す話。派手なシーンも多いよ。


1月28日

フアン・ガブリエル・バスケス『物が落ちる音』(松籟社) #wtb7

「腹の出た首の長い小さな鳥みたいな格好をして、下にダイヤルと赤いボタンがついているものだ。持ち上げるだけで受話器が外れる仕組みだ。」

細部に神が宿る現代コロンビアの咆哮と囁き。




『物が落ちる音』フアン・ガブリエル・バスケス(柳原孝 訳 松籟社)

『襲撃』レイナルド・アレナス2016-12-27

なにがいいたい

なにがいいたい


『襲撃』レイナルド・アレナス(山辺 弦 訳 水声社)


12月27日

『襲撃』レイナルド・アレナス 読了。バスのようなネタでマシンガントークならソローキン。母親憎悪でエログロに徹すればサド。ある位は造語満載の暗黒未来小説。といったある種の一本調子な退屈さをぶつ切りにする全く無関係な引用による章題がさらに退屈さを倍加。


12月27日

退屈、とは言っても特に悪口ではなく、ソローキンもサドもその意味では徹底した退屈さに満ちているわけで、最終章で退屈さが爆発して頭がおかしくなるわけなので、これは、退屈小説の極北なのだ。(個人の混乱した感想です)




『襲撃』レイナルド・アレナス(山辺 弦 訳 水声社)

『ペルーの異端審問』フェルナンド・イワサキ2016-07-31

背景の酔っぱらいはさておき、4才になりました

背景の酔っぱらいはおいといて、4歳になりました


『ペルーの異端審問』フェルナンド・イワサキ(八重樫克彦、八重樫由貴子 訳 新評論)


7月31日

『ペルーの異端審問』フェルナンド・イワサキ 読了。巻頭言が筒井康隆、序文がリョサという豪華な小本。筒井さんの作品で例えるなら、『郵性省』などではなく『虚航船団』第二章ではないか。歴史を暴力史として圧縮する試みに対し、リマの17世紀を性欲異端審問史(しかも全て事実)で異化する力技。




『ペルーの異端審問』フェルナンド・イワサキ(八重樫克彦、八重樫由貴子 訳 新評論)

『文学会議』セサル・アイラ2015-12-29

こたつショット その二

こたつショット その二


『文学会議』セサル・アイラ(柳原孝敦 訳 新潮社)


12月29日

『文学会議』セサル・アイラ読了。面白い。併録の『試練』の方は途中のジリジリする会話がいい。表題作は一向に何が始まっているのか分からない流行りの言葉で言えばパラフィクション。でもそこにはマクートの糸の隠喩にはじまる神経科学 的な「意識」の問題が凄い速度で展開するスラップスティック。


12月29日

フエンテスが「2020年にはセサル・アイラがノーベル文学賞を受賞」と予言したらしいけど、これにやれるほどの度胸が審査員にはあるのだろうか?




『文学会議』セサル・アイラ(柳原孝敦 訳 新潮社)